温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

ソングライターズ 読みました〜約1000ページなので、事情があって時間がなくて読了できませんでした。でも面白かった。〜

2023-05-19 23:00:36 | 
ソングライターズ読みました。読了ではありません、上の写真でもわかるように電話帳くらいの厚さで、約1000ページで、明日からしばらく東京へ行くので、本を返せなくなるので、何人かのソングライターの分だけ読んで、とりあえず返却しました。
ポップソングは時代の表現であり、時代を超えたポエトリーである——佐野元春 佐野元春がホストとなり、1970年から2010年代に至るまで 日本の音楽シーンを牽引してきたソングライターを迎え、 彼らの「ソングライティング」の秘密に迫った「佐野元春のザ・ソングライターズ」。
佐野の母校である立教大学での公開講座という形で、ソングライターとの対話に加え、 クリエイティブライティングを志す若者たちとのワークショップも実施。
その模様は2009年7月から2012年12月にわたりNHKにて放送され、話題を呼んだ。 ソングライター同士による創作をめぐる貴重な対話の記録を今、一冊の本として次世代に繋ぐ
小田和正
さだまさし
松本隆
スガシカオ
矢野顕子
Kj
桜井和寿
後藤正文
鈴木慶一
岸田繁
RHYMESTER
山口一郎
山口隆
KREVA
曽我部恵一
トータス松本
キリンジ
七尾旅人
中村一義
大木伸夫
星野源
山崎まさよし
なかにし礼
大瀧詠一
上にあるように、対談で出てくるのは約24人。そのうち興味ある人とか知っている人だけ、数人分だけ読んだ。
読んだのは、大瀧詠一、曽我部恵一、矢野顕子、松本隆、小田和正かな。一番初めに読んだのは、松本隆。ページ数も多かったような気がする。曲作り、作詞など、どのようにして作るのかが語られてて面白い。
NHKで放映されたようで、その映像は見つからなかったけど、検索したら、一部動画などもありました。
佐野元春のザ・ソングライターズ 小田和正
大瀧詠一さんはYouTubeラジオ版で聴けます。
ザ・ソングライターズ(ラジオ版)大瀧詠一さん
ここで語られているはっぴいえんどの颱風は以下で聴けます。
Happy End - 風街ろまん - 10. 颱風
こんな感じで面白い話がいっぱいです。今度、もう一度借りてしっかり全部読みたいです。

中村天風著 運命を拓く 読了 〜大谷翔平は、どこの惑星から来たのかと聞いた記者がいたけど、彼がこの本を熟読というのが納得できる〜

2023-05-13 21:29:18 | 
この本は、いかにあるように大谷翔平がよく持ち歩いていたということで興味があり、図書館で検索したところ何冊かあって、割とすぐに順番が来ました。
【講演会】メジャーリーガー 大谷翔平選手の愛読書は中村天風『運命を拓く』
大谷翔平選手は中村天風の著書「運命を拓く」を熟読していた。哲学者・実業家で知られる中村天風はどんなことを教えているのか? アメリカ大リーグで日本人として20年ぶりのMVP(最優秀選手)に輝いた大谷翔平選手。その大谷選手の愛読書が、中村天風の著書『運命を拓く』です。 中村天風の教えは、西武ライオンズ元監督の広岡達朗氏、京セラ名誉会長の稲盛和夫氏、テニスの松岡修造氏、そして東郷平八郎、原敬、山本五十六、パナソニック創業者の松下幸之助などの著名人を始め、多くの人々が人生の指針としています。
Amazonでも評判が良いようです。
中村天風は、日露戦争で軍事探偵として働き、当時は死病とされた結核にかかるもインドでの修行で克服。帰国後、いくつもの会社の重役を務めるも、突如その地位や財を捨てて人々に教えを説いてきた人物です。
彼が説くのは、自らが多くの困難を乗り越えてきた体験から得た「人生を前向きに生き、成功させるための教え」。松下幸之助をはじめ、原敬(元首相)、山本五十六(軍人)、宇野千代(作家)、広岡達郎(野球評論家)ら、各界の著名人たちが教えを乞い、影響を受けています。 大リーグでMVPを受賞した大谷翔平選手が、渡米前から中村天風の書を読み影響を受けていると公言して再注目もされています。
本書は、天風の教えを「人物論」に定評がある松本幸夫氏が解説。天風の生涯を通しながら、ビジネスや生活の上で彼の哲学をいかに実践していくかを、図を交えてやさしく説いています。 本書は中村天風を知らない人に最適な入門書です。読めば、天風を知るとともに人生を積極的に生きる力が湧いてくるでしょう。
下は、Amazon感想の例。
5つ星のうち5.0 天風哲学のエッセンス hbspmd
「天風哲学」を学ぶには、中村天風自身の講話録を読むと臨場感のある教えを体感することが出来る。一方で、天風から学びを得た識者の書物を読むことで、天風が悟りを開いた経緯なども含めた複眼的な見地からの天風哲学は理解し易い。またその教えを現代的に「翻訳」していることから、今日的な話題と共に学びを得ることも出来る。
「人生は心ひとつの置き所」 いつの時代もニュースは明るい話題よりも暗い話題の方が多く、それらに心を囚われると心を病んでしまう恐れがあるが、積極を心掛けることによって明るく振る舞う方が良い。 「小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を生かさず、大才は袖すり合った縁をも生かす」 心が前向きであれば、そうでない人に見えないものも見えて来ること、それを機会として生かすことで更に前向きになれること、それはセレンディピティということにもつながっていく。
「晴れてよし曇りてもよし富士の山 もとの姿は変わらざりけり」 周囲に惑わされずに信念を貫く不動の積極心。そういうものを持つことがより良い人生につながると実感させてくれる一冊。
その他の感想も以下に載せます。
Amazon カスタマー 5つ星のうち4.0 運命を拓く
言葉一つ一つが、突き刺さる。 なるほどと思う事があります。
色々な著名な人が読み憧れることがわかるような気がします。 読んだほうが良い。

黒ちゃん 5つ星のうち4.0
中村天風との邂逅。人生悲喜こもごも、恨みや妬み、後悔や悲しみなど。これまたみな人生です。
生きてゆく為には、どうするのか?何の為に生きるのか?人生の意味は?など、深く考えていた時期もありました。天風哲学・体験から得た智慧などを知りたくて、購入しました。この邂逅に感謝。
さて、前書きが長くなったけど、内容について感想を述べると、最初読み出して、以下のように、これは宗教っぽいな。苦手かなと思った。
「真理の中にいながら、この真理をなかなか自覚することができないのは、要するに心の中に雑念妄想があるため、、、、、」
「やれ神や仏だといってる者は、安直な気休めを人生に求めている哀れな人だといわざるをえないのだ。」
「本当の真理から論談すれば、何も神だの仏だの頼らなくてもよろしい。」
しかし、この著者の中村天風という人は下に書かれているように、実業家(銀行頭取)であり、探偵でもあり、医療の知識もあったようだ。だから、下のように宗教だけではなく、科学的な考察もしている。このあたりが、私が惹きつけられたところだ。
「いずれにしても、このただ一つのエネルギーを生み出す元が、宇宙を創り出したのである。」
「科学は証明を必要とする学問であるから、証拠がないと是認しない。証拠がなければ、承諾しない。というのが科学の研究者の態度だ。すなわち、1+1=2というやり方。ところが、この世の中の事柄が、すべて1+1=2でわからなければ承諾しないという態度で応接すると、むしろわからないものの方が多いという事実を発見するのである。」
「ちょうど、扇風機は、扇風機のモーターの力で回っているのではない、扇風機を回している力の元は、エレクトロンとプロトンという”気”(=電気)である。」
科学的なものを排除して、神に祈りなさいのみだとなかなかピンとこないけど、このように科学的な考察も張っているところに惹きつけられる。また、大谷は、以下のあたりの実践しているように見え、この本を熟読しているというのが納得できる感じがする。
「思考作用の誦句
我は今、宇宙霊の中にいる。・・・・そして、人間の正しい心、勇気ある心、明るい心、朗らかな心という積極的の心持ちで思考した事柄にのみ、その建設的なる全能の力を注ぎかける。しかしこうして、かくのごとくにしてその力を受け入れしものこそは、またまさしく力そのものになり得るのである。」
「言葉の誦句
私は今後かりそめにも、我が舌に悪を語らせまい。
否、一々我が言葉に注意しよう。
同時に今後私は もはや自分の境遇や仕事を、消極的な言語や、悲観的な言葉で、批判するような言葉は使うまい。
終始、楽観と歓喜と、輝く希望と溌剌たる勇気と、平和に満ちた言葉でのみ生きよう。
そして、宇宙霊の有する無限の力を我が生命に受け入れて、その無限の力で自分の人生を建設しよう。」
中村 天風(なかむら てんぷう、1876年7月30日 - 1968年12月1日)は、日本の自己啓発講演家、思想家、ヨーガ行者。実業家、大日本帝国陸軍諜報員、玄洋社社員。
孫文の友人であり、中華民国最高顧問の称号も持った。天風会を創始し心身統一法を広めた。本名は三郎(さぶろう)。
学生時代に喧嘩で相手を刺殺、日清日露戦争当時は軍事探偵として活動する。戦後結核にかかり、ニューソート作家の著作に感銘を受けて渡米し、世界を遍歴。インドでのヨーガ修行を経て健康を回復し悟りを得たとされる。
日本に帰国後、一時は実業界で成功を収めるも、自身の経験と悟りを伝えるために講演活動を開始。
その教えを学んだ各界の著名人の中には、松下幸之助など日本を代表する実業家も含まれる。現在は公益財団法人天風会(中村天風財団)が著作などを管理している。
戦後は帝国陸軍で高等通訳官を務めていたが、1906年(明治39年)に奔馬性(結核の症例の中で、急速に症状が進むもの。現代では「急速進展例」と呼ばれる)の肺結核を発病。北里柴三郎の治療を受けたものの病状は思わしくなかった。
その後1909年(明治42年)にキリスト教の異端的潮流ニューソートの作家オリソン・スウェット・マーデン(英語版)の『如何にして希望を達し得るか』を読んで感銘を受け、病気のために弱くなった心を強くする方法を求めて、アメリカへ渡る決意をする。
しかし、結核患者には渡航許可が下りなかったため、親交のあった孫文の親類に成りすまして密航する。
アメリカに渡った天風は、マーデンを訪ねたが、あまり相手にされず願いは果たせなかった。
その後、親戚筋にあたり、当時アメリカ公使館に勤めていた芳澤謙吉の勧めで、哲学者のカーリントン博士に面会したのち、華僑の学生に代わって授業に出席したのをきっかけにコロンビア大学に入学し、自らの病の原因を尋ねて自律神経系の研究を行ったとされる。
ヨーロッパではイギリスでアデントン・ブリュース(英語版)博士に面会したのち、
フランスでは大女優サラ・ベルナールの家に居候したり、
ドイツでハンス・ドリーシュと面会するなど数々の著名人を訪ねたとされるが、いずれも納得の行く答えを得ることができなかったという。
その他、いつものように興味深かったキーワードを以下に示す。
英語で、”アイディア”というと、すぐ、人間の動かす心と思う人がいるが、それは大違いだ。”アイディア”というのは、”気”の動く場合における、現象事実に対する名詞である。

「人間の心で行う思考は、人生の一切を創る」

いわば画家の持つ絵筆、大工の持つ鉋と同じようなものが、命に対する肉体であり心である。

この世界、宇宙というものは、目に見える物質的存在は第二義的なものであり、本源は詮じつめると精神的なものであると気がつくのである。「観念的に想定するより、認定の方法はない」

だから生まれたての赤ん坊のときには、その実在意識なるものは、むしろ全然有るか無きかのごとく、なんら役立つ仕事を行えない。否、極言すれば、赤ん坊は潜在意識でのみ生存しているといってよい状態である。

だから、我々の肉体は、この潜在意識の支配のもとに間断なく新しい細胞を生みだし、創り出していると言えるのである。・・・・・いわゆる、細胞の集積した肉で作られているために、日々刻々、肉体の建設者である潜在意識によって、修繕され、補給され、そのために擦り減るということがないのである。

なぜなら、治らない病は、一生に一遍しかないからだ。

明日という日は、永久に来ないから、こういったのだ。諸君は、今夜、寝て、起きれば、明日が来ると、。思っているだろう。寝て、覚めて、明日になってごらん。明日が、今日になるから・・・・・。

だから、医者がその仕事のために覚える医学は必要だから、ぜひ天職を奉仕するために覚えなくてはならないけれども、素人が知る必要はないのである。(病のことは、医者に任せて、素人は知る必要はない)

この世、このとき、我をいうものが生まれたのは、何万年も前から、我というものが、この世、このときに生まれ出るような、本があったから出てきたのだ。ただ、自分が、自分というものの存在を意識したのが、極めて短い時間であったというだけの条件で、この世に生まれたものは偶然の動機だと考えたら、それはあまりにも、自己を観る観方が、大きな5回で行われていると言わなければならない。

思考=観念=想像=理想=成就 理想と想像の重要性

運命の誦句
・・・・だから、平素できるだけ何事に対しても、感謝と歓喜の感情をより多くもてば、宇宙霊の与えたまう最高のものを受けることが出来るのである。・・・・

座右箴言
私はもはや何事をも恐れまい。・・・・同時に、常に心をして思考せしむることは、”人の強さ”と”真”と”美”と”善”のみであるよう心がけよう。・・・・

恐怖観念撃退の誦句
・・・・そして心の安定を失うことの中で、一番戒むべきものは、恐怖観念である。そもこの恐怖なるものこそは、価値なき消極的の考えかたで描いているシミだらけな醜い一つの絵のようなものだ。否、寸法違いで書いた設計てある。・・・・

勇気の誦句
自分はこの世に作られたものの中で、一番優秀な霊長といわれる人間ではないか。しかも人間の心の力は、勇気というものでその圧力を高めるのが、人の生命に与えられた宇宙真理である。・・・・

そのほか、信念の重要性も説いている。大谷のように、もっと若い時にこの本に出会っていたら、もっと充実した人生を送れたかもしれない。いや、今でも遅くないかもしれない、彼は90歳まで生きたようだし、ポシティブな気持ちでいれば、どんな病も治るらしいから。
ヒンドゥー教のギーターも似たように、「ただ祈りなさい」という教えで、共通点を感じるが、科学的、実業的な経験に基づいた教えもあるので、それよりさらに説得力があると思う。でも、まあ、批判する人も多いだろうが、Amazonのコメントを読むと、結構幅広い層の人が感銘を受けているような気がする。まあ、非常に面白い本であった。


モーリタニアンを見た。〜ジョディ・フォスターもベネディクト・カンバーバッチも最高だ〜

2023-05-03 22:48:49 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
今年の連休は、どこにも行かずに浜松の自宅でのんびりです。
おもしろいTVでも楽しもうと思うのだけど、なかなかおもしろい番組はない。そこでいつものようにAmazonプライムを検索したら、おすすめに以下の「モーリタニアン 黒塗りの記録」という映画が紹介されていたので、それを見た。
なかなか面白い映画だった。
予告篇『モーリタニアン黒塗りの記録』
屈辱的な監禁と拷問により希望を失いかけていたラヒムは、ホランダーの働きかけにより、手記の執筆を始める。この手記は、獄中にいながら2015年に「グアンタナモ収容所 地獄からの手記」として出版され、世界中でベストセラーになった。
2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)はアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた──。
下に紹介されているように、拷問はすごいし、戦争状態ではいろいろ政府というか軍の思惑で事実が捻じ曲げられることが描かれている。これは実話に基づいているようなので、アメリカでも、このようなことはよくあるのだろう。私はジョディ・フォルターも大好きだが、ベネディクト・カンバーバッチという俳優が好きだ。最近TVで彼の出演した映画を「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」、「エジソンズ・ゲーム」など、いくつか見たけど、皆好きだ。
アメリカ側の人間が、真実や正義をどう捉えるのか? 手記の中で暴かれているグアンタナモ収容所の地獄とも呼べる驚愕の実態は、この映画にも反映されている。が、そこで行われた非人道的な監禁・拷問に関しては、すでに国際的な批判を浴びていて、テロリストと間違われグアンタナモへ送り込まれたイギリスの青年3人の2年以上に及ぶ拘束と生還を描いたマイケル・ウィンターボトム監督の『グアンタナモ、僕たちが見た真実』(06年)という映画作品もある。 むしろ、ホランダー、カウチといったアメリカ側の人間が、真実や正義をどう捉えるのか、その葛藤が描かれていることが本作の醍醐味である。
その他の動画を紹介する。
『モーリタニアン 黒塗りの記録』シーン分析編
『モーリタニアン 黒塗りの記録』特別映像
『モーリタニアン 黒塗りの記録』ベネディクト・カンバーバッチ インタビュー