温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

ドローンで重量物を運ぶアイデア

2024-07-27 16:49:19 | パテントアイデア公開して大企業の邪魔をし
皆さん、ドローンというと、宅急便の荷物を運ぶなどのイメージが浮かぶと思います。
確かに、電池の寿命、モーターの出力制限、ペイロードなどから,以下の記事からもわかるように、運べる重量は、現状では30~40kgのようです。
例えば、物流ドローンを手がけているSKYDRIVEは、30kgの荷物の積載が可能になっており、往復1kmの運搬が可能になっています。

また先日販売されたDJI FlyCart 30は最大積載量30kg、最大航続距離16kmです。また緊急時にシングルバッテリーで運用する場合の最大積載量は40kg、航続距離は最大8kmとなっています。
ドローンの具体的利用シーンとして、各ドローン会社は災害時の土砂崩れなどの際に、崩れた部分を飛び越えれるような利用方法をよく提案しているようです。その際、現状の一台のドローンのペイロードでは、車などを土砂崩れ部分を飛んで乗り越えて運ぶような用途には使えないです。
そこで私のアイデアは、数台のドローンを使ってペイロードを数倍にして車などの1000kgを超えるような重量物を運ぶといういうアイデアです。
絵で示したものでは、10台のドローンの例を示していますが、ドローン1つのペイロードが50kgなら500kg、ドローンの数を30台とすれば、50kgのペイロードだと1500kgの物まで運べるということになります。
数10台のドローンを制御するのは、現在のドローンショーで100台を超えるドローンでいろいろな3次元形状を表現している技術レベルを考えれば、少しも難しいものではないと思います。
このようなアイデアは、もうすでにどこかの会社で特許を出していたり、実用化に向けて開発しているかもしれませんが、大企業に特許化される前にアイデアを公知のものにして、皆が自由に使えるものにしたいので、紹介しておきます。



あきらめる 山崎ナオコーラ 著 読了 〜新しい未知の土地に移住する際にはエリートだけでなく「弱者」が不可欠だそうだ。そうだろう!〜

2024-07-24 20:21:50 | 
この本は、おそらく朝日新聞の批評欄かなんかで読んで、「あきらめる」の語源と火星移住というキーワードに反応したと思った。
「あきらめる」 [著]山崎ナオコーラ
 たしかに現実世界だけれども、ちょっと違う。「すこしふしぎ」な方のSF小説だ。
 早乙女雄大は川沿いを散歩中に、子供を連れた同じマンションの住人・輝(あきら)に出くわす。
輝は「親と見える人」だ。ジェンダー(社会的性差)は薄まり、性別を表す言葉は避けられている世界。ゆえに、母も父もない。
態度や言葉選びを細かく配慮する雄大は、アップデート済みの価値観を持つ〝成熟者〟である。
 成熟者とは、老人・高齢者・シニアと呼ばれることを好まない人々が増え、新しく生まれた流行(はや)り言葉。
かように言葉は時代と人の心を映す。
タイトルの「あきらめる」も然(しか)り。語源は「明らかにする」だから、古語の「あきらむ」は物事を明晰(めいせき)にする、よい意味合いだったという。

火星移住についてはイーロンマスクもご執心なので、興味を持っていた。だから、実際火星移住って小説で書くとどうなのかという興味がいっぱいだった。それを裏切らない内容だった。私は、火星移住のまじめな技術的難易度などの情報より、本当に火星移住したら、普通の日常生活はどんなのようになり、何が不便で、何が便利なのかという日常生活を想像することに興味がある。
上の書評にも書いてあるけど、火星に移住することが可能になる未来では、老人・高齢者・シニアと呼ばれることを好まない人々は、成熟者という言葉を使うようになるというのは、面白い。高齢者、elder peopleでなくてポジティブな成熟者という言葉を提示した著者は大したもんです。

この著書のストーリーとは関係ないが、著者の想いが溢れていると私が思った気になったキーワードを、いつものように紹介する。
ー大学などの機関から地位が与えられたアーティストだけが堂々と意見を言い、在野の人間には発言権がない。世間の人々は、肩書きのある人だけをアーティストと捉えている。”著者は、色々な場面でこのような経験をしているのだろう”
ー過去も未来も見えなくなり、社会に居場所がないと感じられるとき、悪口はいくらでも思いつく。”SNSでの誹謗中傷などが話題だが、そうか、みない場所がないと感じてるんだ”
ー「社会批判を論理性を持って行う」。国や社会の批判をしなければ生き残れない。つまり、国を批判しながら国に与する、という複雑怪奇なことをしなければならない。”ああ、ありそう。コメンテーターもそうかな?”
ー(火星への移動中の生活)ただ、いつもふわふわと浮いて移動しているわけで、天井でも床でも、手で触りに行くのは同じ行動だ。収納は、天井、左右の壁、床、すべてが利用されている。言葉では「天井」「床」などと呼びつつ、使い方はどの壁も同じ。”御意。著者は経験者にヒアリングしたのかな”
ー・・・、と強靭な精神を体力を持ち、IQが高く、リーダーシップが取れる働き盛りの人たちが集まり、火星基地を築いていった。だが、街ができ、社会が生まれ始めると、どうにもうまくいかないことが増えた。”まあ、未知の世界に人を住まわせようとするとき、優秀な人を優先的に活かせようと思うだろうね。でも、それでは、うかむいかないんだろう”
ー人間社会の維持には「弱者」の活躍とそのケアが不可欠であること、そして、その「弱者」が誰であるかの事前の規定には意味がないということが新しい常識になっていった。”今の政治家やどっかの首長に聞かせたいし、この本を読んで自らのアクションを振り返って改善して欲しい”
ーためし行動とは、自分が愛されているかどうか不安な子供が、親にどこまで受け止めてもらえるかを試すために反抗的な態度や暴力的な行為を繰り返すことだ。”私は教育に関しては素人なのだが、教育のプロには常識なんでしょうね。”
ー火星の人口は地球に比べてぐっと少ない、それでいて設備やスタッフは充実している。そのため、病院などでの待ち時間は地球の公的機関では考えられないくらい短かった。”このような火星での日常生活の記述が、私には興味深い、このことをわざわざ記述している著者は、わたしと同じ興味の視点を持っているようだ。”
ーファザー・コンプレックスという古い言葉を聞いたことがある。その言葉の、本来の意味はよく知らない。とにかく、その略語がファザコンだ。今では親の性別を表す言葉は滅多に使われなくなっているから、ファザーもファザー・コンプレックスもファザコンも、新聞でもインターネットでもほとんど見ないし、聞かない。死語というものになっている。”なるほど、なるほど”
ー地球の山だったらさ、登山開始直後は、民家があって、木や花があって、登るにつれて、だんだん低い木ばかりになって、花も素朴なものになって、やがては植物が全然なくなって、岩だらけになって、空気が薄くなって、・・・・・って、その変化が、なんていうか登山の一歩一歩を応援してくれるんだよな。”火星では、酸化鉄の赤い砂や赤い岩ばかりで、登山の際の景色の変化がないことを記述している、これも、なるほど!。”


女らしさは誰のため? ジェーン・スー 中野伸子著 読了〜正解や最適解を得られずに悩むことが我々の繁栄に寄与したのかも〜

2024-07-13 17:56:42 | 
この本は、カミさんの希望で借りた。ジェーン・スーのTBSラジオ「生活は踊る」は私の愛聴番組である。東京へ行く車の中でラジオクラウドでいつも聴いている。
カミさんの読みたいという要望で借りたのだが、ラジオで興味があったので私も読んでみたら、なかなか興味深いキーワードがいっぱいあった。以下に列記する。

ー中野:「若さ」や「美人」のように、一般的に「得」と世間にみなされているものは、ほとんど長期的には使えない価値なんだよね。
ースー:おっしゃる通り、すべての人類は今日が一番若い。そして明日になると1日分、年を取る。
ー中野:損得というのは必ずしも一元的ではない、金銭的報酬・物理的報酬だけが報酬ではないんです。人間としてどう扱われるか、という社会的報酬、もっとシンプルな感覚的報酬、知的好奇心がみたされる知的報酬もある。
ー「おごられる」ことは相手の支配を受け入れること、中野:私自身は、おごられることはそう好きな方じゃない。ちょっと気が重い・・・・「自己決定権を手放すことことにつながりかねないから」なんだよね。
ー「男ウケ」と「女ウケ」。中野:「加齢による劣化を少しでも感じさせない」ということにいつも心的リソース割かなきゃいけない。・・・・でも女ウケを考えた場合は、価値が目減りしないんですよ。
ースー:保守系の女性政治家って保守的な男性にウケが良いスタイリング、メイク、髪形をしているよね。あの界隈では「男ウケする女」のほうが都合がいいのかな。
ー東大のサークル。中野:飲み会の支払いは「東大男子5000円、女子は1000円、東大女子は3000円」みたいな価値設定になるんです。
ー中野:仕事ができない男の課長はいても、仕事ができない女の課長はいないからね。
ースー:今後は「仕事ができない女性管理職」が爆誕していいんですよ。
ー中野:IQが高いからといって生きやすいわけでも何でもないしね。スー:説得力ある。中野:すごくあるでしょう?(笑)生きづらいですよ、むしろ、でもIQが高いと「ずるい」とか妬まれるのに、コミュニケーション能力がある人は「コミュ力高くてずるい」とは言われないんだよね。
ースー:死ぬまでの間は環境の変化に伴って「私の幸せ」を相対化させていけばいい。「これさえあれば絶対に幸せ」ではなく、幸せな状態を導く手段を変化させていくのです。
(ベティ・L・ハラガンによれば、男性は、子供の頃から個人の利益より集団の利益を重んじるゲーム(野球やサッカーなど)に親しんでいるから)相手に自分を理解させるよりも、互いの利益を減じない方法を採用するのは、彼らの方が得意なのです。
ー中野:「誰かのために生きる」って、恐ろしいことに、実に心地よいことなんだよね。
ー中野:「地球にやさしい生活を」という言葉をよく聞くけど、あれは人類の生存にとって都合の良い「完新世の地球をそのまま保つ」という意味しかないとも言える。だって、地球は別にどんな変化が起きようが何とも思わないでしょうからね。
ー中野:(正解をもとめない)バカロレアはそういう意味で、すごくいいトレーニングになるんじゃないかな、日本人は正解を選ぶ力は世界的に見ても高いはずよ、でも失敗を修正する力は低いかもね。
ー中野:あなたは選んだ答えを正解にできる人だから、と、以前、ある人に言われたことがあった。
ー中野:個性は悪目立ちしてしまうために足を引っ張る特性にもなりかねない、個性を伸ばそう、というお題目は、まあ、まずきれいごとの域を出ないといっていいだろう。
ー中野:ある確率で最適解を選ばないことが、私たちの繁栄のカギであったのなら、今もその性質が私たちの中に残っている理由が明確になる。いわば、私たちは、よく迷い、よく間違えるように仕組まれているということになる。

死ぬまでの間は環境の変化に伴って「私の幸せ」を相対化させていけばいい。「これさえあれば絶対に幸せ」ではなく、幸せな状態を導く手段を変化させていくのです。ーーー絶対的な幸せなんてない。幸せに思うことが大事。
「誰かのために生きる」って、恐ろしいことに、実に心地よいことなんだよね。ーーー安易に誰かのために生きるなんて言わないし、そうしないほうがいい。
「地球にやさしい生活を」という言葉をよく聞くけど、あれは人類の生存にとって都合の良い「完新世の地球をそのまま保つ」という意味しかない。ーーー賛成!!!

私は正解を求めたり、最適解を選ぶ会社生活は心地よくなかった。むしろ、正解や最適解をもとめられず、悩んだおかげで我々は繁栄してきたのかもしれない。!

面白く、興味深い内容の本でした。


小池さんは本当に圧勝か?その2〜私と同じことを指摘しているジャーナリストがいた〜

2024-07-10 17:09:34 | ニュース
先日、以下のように都知事選、小池さんの圧勝ってほんと?という投稿をした。
都知事選、小池さんの圧勝ってほんと?

石丸さんと、蓮舫さんの各得票数を足し算すると1,658,363+1,283,262=2,941,898 約294万票、小池さんの各投票数役292万票を上回る、すなわち、小池じゃダメだという人が小池さんで良いという人の数を上回る。
そして、コメンテーターとかジャーナリストで、このような指摘をする人がいないと書いたが、私と同様の指摘をしている人がいたので紹介する。
でも日本とは選挙制度が決定的に違うところがある。
それは、第一回目の選挙で、過半数に届いた候補者がいなかった場合は、上位の二人(まれに三人)で、1週間後にもう一度2回め投票(決戦投票)をすることである。
この記事によれば、少なくともフランスは、各得票数が過半数に達しなかった場合は、上位2人で決選投票をするということだそうだ。日本もそうすべきでしょう。過半数とっていなくて、圧勝とか言われて当選するんぽは私は納得がいかない。このようなところでも日本の選挙制度は未熟ですね。こういうことを許していることが裏金とか忖度を許す日本の政治に繋がっていると思う。私に何ができるかわからないが、一応ブログに投稿するというアクションをしている次第です。

都知事選、小池さんの圧勝ってほんと? 〜小池さんではダメだという票の総数約294万票は、小池さんの約292万票の得票数をうわまわっている〜

2024-07-08 13:01:40 | ニュース
都知事選は小池さんが勝ったようですね。
メディアは小池さんの圧勝と言っているけど、少なくとも、石丸さん、蓮舫さんの各得票数は小池さんの獲得総数をうわまわっている。
小池百合子 2,918,015票
石丸伸二 1,658,363票
蓮舫 1,283,262票
石丸さんと、蓮舫さんの各得票数を足し算すると1,658,363+1,283,262=2,941,898 約294万票、小池さんの各投票数役292万票を上回る、すなわち、小池じゃダメだという人が小池さんで良いという人の数を上回る。
これで圧勝と言っていいの? 今日のTVを見ていてもこのような視点を示すコメンテーターは今のところいないみたい。
メディアも小池さんを持ち上げてすぎているのでは?

テオヤンセン展に行ってきました

2024-07-03 19:36:19 | その他
7月2日、梅雨の合間の曇りの日を選んで、静岡県立美術館のテオヤンセン展行ってきました。
オランダのアーティストであるテオ・ヤンセン(1948-)によって創り出されたストランドビーストの世界を体感できる展覧会です。
ストランドビーストはプラスチックチューブやペットボトルなど、身近な素材から構成され、風力によって歩行などを行う仕組みを備えています。
本展では様々な種類のストランドビーストとともに、映像やスケッチを展示することで、テオ・ヤンセンによる創作の秘密に迫ります。
展示室では、巨大なストランドビーストを動かす実演(リ・アニメーション)を行い、迫力のある姿をご覧いただけます。
県立美術館入り口。

入り口を入るとすぐに展示があります。

そして階段を上がって2階へ。
展示物には、それぞれ左のような説明があります。下のように展示物は大きいです。

図面のようなものも展示されていました。
材料素材についての説明
ストランドビーストについての説明
ストランドビーストの一生という説明パネル。
テオヤンセンの作品の変遷説明パネル。
クランク機構を手で回して確認できる展示もありました。

彼の作品は、基本的に風を動力として動きます。
その他波打つことによって前進する機構もあります。


先端にチューブがあって、それが水を感知すると水を避けて方向を変えるという機構があります。
購入したストランドビーストの模型。買ってしまいました。まだ作成していません。
テオヤンセンについては、以下のサイトも参考にしてください。
静岡展示会

4月13日(土)から静岡県初の展示会が行われます。会場となるのは40年近くの歴史を誇る静岡県立美術館。当美術館にはロダンの作品32点を展示したロダン館も設置されており、キネティックなストランドビーストと静的な彫刻作品の両方を味わうことができます。展示会は7月7日まで。

静岡県立美術館ウェブサイト