温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

万物の黎明 読了 〜常識を覆す、興味深い本。〜

2024-02-28 15:46:37 | 
この本は、いろいろメディアで取り上げられているのだが、やはり朝日新聞の書評で興味を持ったのだろう。
「万物の黎明」 [著]デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ  数年に一度、人類史の全体像を提示する本が現れ、国際的なベストセラーとなることがある。
原書が2年前に英語で刊行された本書も、その一冊だ。
副題を見て『サピエンス全史』のような本を思い浮かべるかもしれないが、その印象は裏切られるだろう。人類学者と考古学者の手で書かれた本書は、このジャンルの前提に正面から挑戦する。
 その前提とは、人間社会が一定のパターンに沿って進化するということだ。典型的には、小規模で平等な狩猟採集社会が、定住農耕による生産力の向上を経て、階級格差を伴う大規模な国家へと発展する。
 本書によれば、こうした思考は西洋人の偏見にすぎない。近年の考古学は、農耕が始まる前に巨大な都市が築かれたことを示す遺跡など、従来の先史時代のイメージに反する事例を数多く発掘してきた。
また、人類学は、一般的には「未開」だと見なされる人々の暮らす社会が、実は極めて豊かな多様性を持つことを明らかにしてきた。
中身は、下に見開きページを撮った写真を紹介するが、2段、全約640ページというヴォリューム、かつ下の写真の左側にあるように、随所に脚注が小さな文字である。借りて手に取った途端、これは2週間では読了できないなと諦めていたが、毎日50~100ページというペースでなんとか読了できた。しかし、脚注は無視したし、随所に出てくる人物名や地名、遺跡、歴史的人物のなんたるかは追求しないことでやっと読了できた。本来は購入して、手元におき、じっくりと史実や説明を熟読して読むべきだろう。
さて内容だが、以下のAmazonのある方の書評が簡潔に集約したものだろう。古代についての現在の常識がくつがえる内容だ。
ゲームチェンジャー
私たちが頭までどっぷりと浸かっている西欧中心的な歴史観、社会観が、ガラガラと崩れ落ちる体験をした。
今2度目の精読をしている。一番の強みは考古学や文化史の事実の見直しに基づいていることだ。社会科学のゲームチェンジャーといえる。既存の学説に依存している権威者には是非論争を起こしてほしい。
内容が膨大なので、本書の内容を詳しく紹介したり、要約することは大変難しい。よって、いかにいくつか私がポストイットをつけた内容について紹介する。
すなわち、古代の人類は原始的な未開の民だという常識がいくつかの例でそうとは限らないことが述べられている。
古代は、戦闘にあけくれ平等主義とは遠い世界と考えられていたが、そうではないようだ。古代に対して、なぜヨーロッパ人は競争心がかくも強いのか、なぜヨーロッパ人は食べ物を分かち合わないのか?なぜヨーロッパ人は競争心がかくも強いのか?なぜヨーロッパ人は他人の命令に服従するのか?という形で色々な例示が示されている。
そのなかで、我々は現代社会の常識で古代の生活や社会様式を説明してしまいがちであるが、一つの例を挙げると、シェイクスピアの時代の事柄を恐竜に例えてしまったりするが、シェイクスピアの時代にはだれも恐竜の存在を知らなかったはずなので、あたかもそれが当時の人たちの考えと叙述してしまうのは危険だろう。
アメリカインディアンについても、西部劇で描かれ、そこから我々はある既成概念を持ってしまうが、下のポヴァティポイントの例をみても、もしかしたら、彼らは我々より進んだ社会形態を実現していたかもしれないのだ。
ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁群
ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁群は、ルイジアナ州ウェスト・キャロル・パリッシュにあるアメリカ先住民族の遺跡です。
2014年に世界遺産に登録されました。ポヴァティ・ポイントの名は、遺跡の近くにある19世紀のプランテーションか名付けられました。
ミシシッピ渓谷の中の小高く狭いところにあります。
ここは紀元前1500年から紀元前700年の間、狩猟採集民が居住や祭礼の場として数百年間使っていたと考えられています。
周囲は森林と湿地で、これらを利用して都市が造られたと考えられています。中心部は6つの同心八角形から成り、最も外側の直径は約1.3km。1つずつ土を盛った畝で出来ています。
農耕の発達がブレークスルーとなって世界は大きく変わったという考えが主流だが、いいかえると、世界は、コムギ、コメ、キビ、トウモロコシによって養われているのであって、これらのない現代生活を想像することは難しい世界となって、それによる制約に縛られる世界となっている。
日本でも弥生時代に農耕文化が成立して、進化した弥生時代の農耕民と進化前の縄文時代の狩猟採集民という考えが主流となっているが三内丸山遺跡の発見で、その考えの修正が必要ではないかとなっている。
三内丸山遺跡とは
 三内丸山遺跡では、平成4年(1992年)から始まった発掘調査で、縄文時代前期~中期(紀元前約3,900~2,200年 現在から約5,900~4,200年前)の大規模な集落跡が見つかりました。
たくさんの竪穴建物跡や掘立柱建物跡、盛土、大人や子供の墓などのほか、多量の土器や石器、貴重な木製品、骨角製品などが出土しました。
 青森県は遺跡の重要性から、平成6年(1994年)に遺跡の保存を決定しました。
平成7年(1995年)から遺跡の整備と公開を行い、平成9年(1997年)3月には史跡に指定され、さらに平成12年(2000年)11月には特別史跡に、平成15年(2003年)5月には出土品1958点が重要文化財に指定されました。
また、令和3年(2021年)7月には三内丸山遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されました。
 青森県では、縄文時代の「ムラ」を体験できる場所として、三内丸山遺跡の保存・整備・活用をこれからも進めていきます。
その他、現代選挙に金がかかるので政治には裏金が必要だという話題がメディアを賑わしているが、古代には真に民主的である役職の選出方法はくじ引きであると考えられていた時代もあったようだ。私も、公平な選挙あるいは金のかからない選挙のためには抽選も一つの選択肢になりうると思う。古代にこのような考えがあったというのは大変驚きであった。
その他、不消化だが気になったキーワードを挙げておく。
ー 三つの原理(暴力の統制、情報の統制、個人のカリスマ性)が社会的権力の三つの可能な基盤である
ー 南北アメリカのいくつかの地域では、競技スポーツが戦争の代理として機能していた。e sportsなどでゲーマーが職業となっているが、人間は本来戦うのが好きだ。戦争をなくすには、それをゲームに置き換えることができれば戦争で犠牲者が発生するのをなくすことができるのではと思う。
ー 「バンド」、「部族」、「首長性」、「国家」という進化の過程は?
ー 古代は農耕を離脱する動きが選択の自由としてあった。フレキシブルな社会であった。
ー 女性のリーダーは古代にもあった。新石器時代の社会における革新は、ある天才的な男性が孤高のヴィジョンを実現するというものではなく、主に女性たちによって、何世紀にもわたって蓄積されてきた知識の集合にもとづいており、そこには一見すると地味であるものの実際にはきわめて重要な発見が延々と繰り返されていた。例:酵母という微生物を加えることでパンを膨らませることを最初に考えたのはだれだったのだろう?それは女性であることはほぼ間違いない。
ー 社会が複雑化すれば国家が形成されるし、国家が形成されているところは社会が複雑であるという常識。
膨大な内容で、原書は英語特有の関係代名詞が使われているのか、単語の説明的な部分が多いので、非常に読みにくいが、じっくり読むべき本だと思う。現状の打破にむかうヒントがいろいろあると思う。

師匠はつらいよ 杉本昌隆著 読了 〜将棋の師匠や棋士の生活や悩みが新鮮〜

2024-02-15 15:19:08 | 
この本は、やはり下の朝日新聞を読んで予約したと思う。
現代の若者のことを、Z世代、と呼ぶことがある。
案外この言葉が世間で定着し、広く使われているのは、「Z世代の若者とどう接していいかわからない」という悩みが普遍的なものだからではないだろうか。
そんな悩みをもった大人たちに手渡したいのが、本書である。
本書はZ世代の筆頭である将棋棋士・藤井聡太さんを弟子に持った、通称「杉本師匠」の日常エッセイである。
私の感想は、以下のAmazonの書評を書かれた方と同様で、藤井聡太・八冠とのやりとりが微笑ましい。また、とても想像できない将棋の棋士・師匠の日常が語られているのが、興味深い。ほっこりする本です。
引用した方のコメントでも取り上げている以下の6つが私的には面白かったというか、印象に残りました。各エピソードが1〜2ページなので、細切れで読めて楽しめました。
★ 第23回 「 A I 」との付き合い方
★ 第43回 棋士とバレンタインデー
👑第54回 パソコンショップでの攻防
★ 第67回 家族サービス
★ 第76回 「人間将棋」の妙味
★ 第78回 「おやつ」のルール
〝観る将〟の父ともども、心楽しく、さくさく読めたエッセイ集。ほっこりとしたおかしみに、癒やされました。
『週刊文春』をよく読んでいる父から、「この連載、毎回楽しみにしてるんだ。
一冊にまとまったのを読んでみたいから、買ってくれないか」頼まれて購入した一冊。将棋好きの父がさくさくっと読み終えたみたいなので、「〝観る将〟の僕も読んでみたいんやけど、貸してもろても良いですか?」言うて、借りて読んでみました。
藤井聡太・八冠(2023年12月の現時点で。本書の初めでは二冠だったが、最後のほうでは〈棋王〉を獲得して六冠に)とのやり取りのなんとも言えないおかしみ、微笑(ほほえ)ましさを始め、師匠の日常のあれやこれやがのびのびと綴られていて、心が随分癒(い)やされました。なんというか、〝おやつ〟もろたみたいな、嬉(うれ)し懐(なつ)かしほっこりした心持ちになりましてん。
師匠の人柄を端々(はしばし)に感じる、温かみのあるユーモラスなエッセイの数々。ほんま、あちこちでくすり、にやり、させてもらいましたわ。
師匠が十代の頃から大好きだという星 新一のショートショート(第23回の文章に記載あり)。あの妙味に通じる、とぼけているようでハッとさせられるおかしみがあるようにも感じました。
本書に収められた 100のエッセイ + 先崎 学 九段との対談の中、以下に挙げる24のエッセイが良かったですね。(👑印の回の文章には、特に心惹かれました。)
★ 第4回 スギモト一族
★ 第9回 対局前夜症候群
👑第12回 縁台将棋愛好家たちの挽歌(ばんか)
👑特別編 先崎 学 × 杉本昌隆 「藤井聡太と羽生善治」
★ 第18回 棋士に向いている五輪競技?
👑第22回 二人のスーパースター
★ 第23回 「 A I 」との付き合い方
★ 第32回 最高の誕生日
★ 第43回 棋士とバレンタインデー
★ 第45回 将棋との出会い
👑第49回 一人暮らしのススメ
👑第54回 パソコンショップでの攻防
👑第57回 棋士の涙
★ 第66回 愛(いと)しき動物たち
★ 第67回 家族サービス
★ 第72回 「詰め将棋」の天才
★ 第75回 将棋を愛する人たち
★ 第76回 「人間将棋」の妙味
★ 第77回 「将棋は体力」
★ 第78回 「おやつ」のルール
👑第84回 最高のプレゼント
👑第91回 修羅(しゅら)の道
★ 第92回 ぎっくり腰はつらいよ
★ 第100回 連載百回の〝感想戦〟

WIFI不具合騒動〜WiFi接続を失った時の不便さを味わいました〜

2024-02-10 17:58:03 | コンピュータ、ハイテク
今回、2月1日から東京に来ている。その際、まずカミさんのiPhoneがスムーズにwifiに繋がらなかった。過去にも何回かそのようなことはあったので、またかということで再接続して過ぎていた。
その後、カミさんのiPhoneにはデータ接続オーバーなので、接続制限となり遅くなりますとのメールがDocomoより届いたりした。WiFi接続していない状態でネット検索、ブラウジングをしまくっていたせいだ。
その後2月5日くらいから、時々1〜3時間くらいしか繋がらなくなってきたので、ルータのElecomやプロバイダーのアサヒネットにメールや問い合わせをした。そして、2月7日には時々繋がっていたのが全然繋がらなくなった。そこで、8日に、NTTの終端機RT-S300NEかVDSL VH-50ⅡEに問題がありそうとのことで、NTTから紹介されたトーメイという会社の方と2時間ほど電話で、色な設定を試して、NTTの機器が悪いということで交換が必要ということだったが、とりあえずの接続を確保できこれで、機器交換までなんとか大丈夫と思ったが、1時間もすると、やはり突然切断の現象が再発。そこで、9日にNTTへ連絡して、本日10日やっとNTTの方が来て機器交換をしてもらい復活しました。
この間、毎日10回くらい、Elecomのルーターの設定を初期化したり、再設定したりを繰り返して、疲れました。
WiFi の接続が失われると、パソコンもダメ、かろうじてiPhoneの電話接続によるネット接続しかダメで、非常に不便でした。今の世の中、インターネット接続を失った際の不便さを思い知りました。