火曜日の爆問学問は久しぶりに面白かった。
私興味のある、言語って最初はどう生まれたんだろうという疑問の一部が少しだけわかるような気がした。
以前にも書いたけど、言語というと文法とかいろいろ体系化されているけど、これは明らかに後世に誰かが意図的に体系づけたもの。
だって、一番最初にしゃべることで意思疎通を図りだしたときは、文法が体系づけられている訳はない。
じゃあどうして意思疎通をしたんだろうというのが私の興味。
この番組で岡ノ谷先生が示したのは、ジュウシマツの例だ。
ジュウシマツの歌で「言語の起源」にせまる 岡ノ谷 一夫 氏
人間に限らず、動物は機械よりずっと複雑だ。
不可思議だ。だから面白い。
機械は単純なのに、それでも我々は開発に手こずるんですよね。
まだまだ、科学はほんの一部しかわかっていないことがよくわかる。
爆笑問題のニッポンの教養 | 過去放送記録 | FILE118:「はじまりはラブソング」 | 岡ノ谷一夫(おかのやかずお) | 2010年8月31日放送分
生物言語研究チーム(岡ノ谷 一夫, Ph.D.) - 理化学研究所 脳科学総合研究センター(理研BSI)
私興味のある、言語って最初はどう生まれたんだろうという疑問の一部が少しだけわかるような気がした。
以前にも書いたけど、言語というと文法とかいろいろ体系化されているけど、これは明らかに後世に誰かが意図的に体系づけたもの。
だって、一番最初にしゃべることで意思疎通を図りだしたときは、文法が体系づけられている訳はない。
じゃあどうして意思疎通をしたんだろうというのが私の興味。
この番組で岡ノ谷先生が示したのは、ジュウシマツの例だ。
ジュウシマツの歌で「言語の起源」にせまる 岡ノ谷 一夫 氏
岡ノ谷 そうなんです。小鳥の歌はヒトの言語と同じように、いくつかの音素の並びからできていて、その音素を一定の基準で組み合せてうたっています。
ジュウシマツは8種類ほどの音素を持っているのですが、その組合せが特に複雑で、うたう度に異なる配列をとります。
例えば下図のジュウシマツの場合、aからgまでの7つの音素を組み合せて、ab、cde、fgという3つの“単語”を構成していますが、これらの単語が特定の文法で配列され、1つの歌になります。
人間に限らず、動物は機械よりずっと複雑だ。
不可思議だ。だから面白い。
機械は単純なのに、それでも我々は開発に手こずるんですよね。
まだまだ、科学はほんの一部しかわかっていないことがよくわかる。
爆笑問題のニッポンの教養 | 過去放送記録 | FILE118:「はじまりはラブソング」 | 岡ノ谷一夫(おかのやかずお) | 2010年8月31日放送分
人類はいかにして言葉を獲得したのか?
「言葉の起源」は、ヒトの進化史上最大の謎であり、物的証拠がないだけに、最も困難な課題の一つと言われている。その謎に独自の視点から迫ろうとするのが、理化学研究所・生物言語研究チームリーダーの岡ノ谷一夫だ。
岡ノ谷:感情の問題についてなんだけど、言葉の研究をしていると、自分の感情が時々置き去りになるっていうのが怖くて。言葉で語り続けるうちに語りたいことが逃げてしまっている、・・・というのを利用したのが、メールとかさ、電子メディアなん だよね。だから、心を伴わなくても、言葉だけ出すっていうことが出来ちゃっているじゃない。
だから、電子メディアの問題は、感情が乗っからなくなっているところだと思う。
太田:いやあ、感情乗っかるよ。
岡ノ谷:乗っけることは出来るけど、それは操作的な感情って僕は呼んでいるんだけど。
太田:でもそれが言葉ですよね、やっぱり。
岡ノ谷:そう。言葉はね、操作するために進化したんだよ。だから求愛っていうのはさ、アイラブユーっていうのは、それはアイラブユーなんだけど、でも結局は「やりたい」わけでしょ。で、やりたいっていうことは、操作ですよね。だから操作のために進化した言葉で、本当の気持ちを伝えるっていうのはとっても難しいんじゃないかと思う。
非常に面白かったです。太田さんって表層的な言葉だけの人なのかという若干そういう思い込みがあって、でもそうじゃなくて、言葉がしみ出てくる雰囲気が分かりましたね。後は、やっぱり田中さんのフォローがうまいわ。太田さんが自由に動くところに句読点を打つっていう。そんな感じがしました。
言葉と感情の問題で、太田さんが、向田邦子さんの遺書の話をされましたよね。あえて言葉にしないことで伝わる感情があるって話。あれは非常に感動したんですけれども。でも僕はやっぱりね、あれはそもそも向田さんと家族との間に、感情の共有というか信頼が成り立っているから伝わったという部分があると思うんですね。
生物言語研究チーム(岡ノ谷 一夫, Ph.D.) - 理化学研究所 脳科学総合研究センター(理研BSI)
言語は人間に特有な現象ですが、言語を可能にした認知機能の一部は、人間以外の動物にも共有されています。特に、小鳥の囀りと齧歯類のコミュニケーション音は、言語の生物学的基礎を知るために貴重な対象です。小鳥の一種、ジュウシマツは文法構造を持った歌をうたいます。