温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

Ipadの発売を前にしてにぎやかになってきた

2010-05-26 22:51:50 | コンピュータ、ハイテク
iPadの発売がもあさってとなって、関連の話題がにぎやかですね。
私は、3Gプリペイドタイプが気になるので、予約もしないし、すぐに買う気も似から今のところ冷静。
asahi.com(朝日新聞社):iPadとキンドルに漫画、英語版も NTTソルマーレ - マンガ+ - 映画・音楽・芸能
asahi.com(朝日新聞社):iPad向けに「太鼓の達人プラス」 バンダイナムコ - マンガ+ - 映画・音楽・芸能

/アマゾン文明の研究―古代人はいかにして自然との共生をなし遂げたのか-実松-克義 読了

2010-05-26 20:57:07 | 

アマゾン文明というと、未開の原始人ということを連想させられてしまうのが通説だが、それを覆す話が現地調査ほかで紹介される。
以前私はアマゾンの密林は人間の人工的な手が入っているからこそ、あれだけの熱帯雨林が形成されているという話を聞いたことがあり、それ以来アマゾンには興味があった。
その興味に十分にこたえてくれる本であった。
ただし、下のamazon(なんとアマゾンはamazonでしたね)の書評でも書かれているように、立証はまだまだ十分ではない。
調査が本格的にスタートしたばかりといった感じだ。
だがこれはかえって、私には、それじゃ私が今から調べても遅くないかもと思わせるほどわくわくさせられる。
この本を読むと、我々が思いつきで環境対策として木を植えたりしている活動や、絶滅種を保護する活動には疑問を感じてしまう。
古代人は、自然と共生して生きてきたことが彷彿とされる。
動物や植物を必要以上取りすぎない、食べない。
モホス高原の例では、ほかの有名な川辺の古代文明とは違い、年中氾濫する、土地が肥沃ではないという過酷な自然の中、いろいろ工夫して作物を育てる知恵など感銘を受ける。

Amazon.co.jp: アマゾン文明の研究―古代人はいかにして自然との共生をなし遂げたのか: 実松 克義: 本
テレビでも特集があったらしいが南米ボリビアを中心とするモホス文明研究プロジェクトの成果と解説です。(2005年から2009年の5年間の現地共同プロジェクト)中米、から南米にかけての文明としてアステカ、マヤ、インカ程度の知識しかない読者としては広義のアマゾン文明の一角としてのモホス文明のことは知りませんでした。熱帯雨林のイメージでなく、雨期乾期に対応した耕作、養魚技術の可能性、治水の重要性と土木技術などもしかすると想像以上の高度文明が存在した可能性があることなど、アンコール文明を彷彿とさせます。

ただ、石造りの中心都市がなく、恐らくネットワーク型文明圏であったらしいこと、土と木材が使用され、より自然環境順応型だったのでは?水の枯渇で見捨てられた?等その痕跡は正直乏しいようです。(そういえば、ナスカの地上絵とも共通項はあるように感じますが)これらの文明はつい先の16世紀まで存在していたにもかかわらず、他地域の古代文明に比較してあまりに内容がわかっていません。

【レビュー・書評】アマゾン文明の研究―古代人はいかにして自然との共生をなし遂げたのか [著]実松克義 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)
これは画期的な見方であり、アマゾン流域の原住民に「野生の思考」(レヴィ=ストロース)を見いだしてきた人類学者の見方、その影響を受けたわれわれの通念を根本的にくつがえすものだ。というのは、この地の原住民は、発展した農業と都市を一度経験した人たちの末裔(まつえい)であるから。また、ヤノマミ族を好戦的な未開人の典型として見ることも、人類学者が捏造(ねつぞう)した報告にもとづくことが判明している。

今週の本棚:海部宣男・評 『アマゾン文明の研究』=実松克義・著 - 毎日jp(毎日新聞)
驚くのは方形の巨大な人造湖で、その数、二千。長辺十キロメートルを超えるものもある。これらの構造物は、複雑な運河のネットワークで繋(つな)がれ囲まれている。さらに、高度な技術を駆使した大規模農地跡が、広範に残されているという。