梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之名古屋日記・終

2008年04月25日 | 芝居
お陰様をもちまして、名古屋御園座《陽春大歌舞伎》公演、本日無事千穐楽をむかえることができました。

地方公演で師匠と離れての出演というのは、10年間で初めての経験でした。昼夜4役に出させて頂きましたが、師匠がいらっしゃらないときこそ、いつも以上に気を引き締めてかからないと、どこかで油断が出るものです。粗相をして、せっかく呼んで頂いたこの度の一座の皆様にご迷惑をおかけしてはなりませんので、その点常に気をつけながらの劇場生活を送りました。

とは申せ、名題下部屋は普段から気心の知れた仲間ばかりのくつろいだ雰囲気で、窮屈な思いは全然いたしませんでした。月あたまのお花見にはじまり、カレーやら鍋やらお歌やら、芝居の後もみんなで楽しい時間をもてました。

大変勉強になり、大変オモシロかったひと月はあっという間、すでに今、東京の我が家にいるのですからね…。

虫喰いが目立った<名古屋日記>になったことをお詫びいたしまして、筆を置きたいと存じます。
どうも有り難うございました。