梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之旅日記’07 『楽しい道中でした!』

2007年09月24日 | 芝居
本日、千葉県松戸市【森のホール21】での1回公演を持ちまして、公文協西コース《二代目中村錦之助襲名披露公演》、千穐楽でございました。
三年前の西コースでは、初日ふりだしの会場だったところで千穐楽をむかえるというのも、なんだか面白いものですが、無事つつがなく勤めおおせることができまして、ホッとしております。

『番町皿屋敷』の茶屋娘という、分不相応なお役を頂戴しまして、当初は緊張しきり、そして手順ばかりが気になってしまいましたが、30余回の公演の中で、少しはこなれてきたかと思っております。ご指導下さった中村歌江さんはもとより、今月同座の諸先輩方からも沢山のご助言を頂戴しまして、そのお陰でなんとかひと月乗り切れたようなものでございます。この場を借りて、心より御礼申し上げる次第でございます。

…私にとりましては7度目の巡業でしたが、今回の旅は本当に楽しかった! 良き先輩、良き仲間、良き土地々々に巡り会えたお陰、本当に<ご縁>というものの有難さを思わずにはおられません。今日でこの一座が<解散>と思いますと、寂しさでいっぱいなのですが、沢山の思い出は素晴らしい宝物、なかなか忘れられるものではございません!

まずは、このひと月、各地各劇場にお出まし頂きました皆様へあつく御礼申し上げますとともに、全国各地へ歌舞伎をお届けする<公文協巡業>を、今後とも御贔屓下さいますよう、ひとえにお願い申し上げます。