梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

宝物

2005年04月12日 | 芝居
私は小学校五年生から歌舞伎を観ております。
初めて観た舞台は八月納涼歌舞伎の「通し狂言・義経千本桜」でしたが、これですっかり歌舞伎の魅力にとりつかれ、今に至っているわけですが、もう十三年が経とうとしております。
この間に、テレビで放送された歌舞伎関連の番組は、ほとんどVHSに録画しております。舞台中継はもちろん、俳優のドキュメンタリー、入門講座番組など、歌舞伎俳優が出ている番組は、ほとんど残っています。
最近こそ、仕事の忙しさにかまけて、舞台中継以外は録画しなくなりましたが、年々ビデオの本数が増える一方。今や三百本近くなってしまいました。
もう置き場所にも困るありさまなので、現在DVDに移し替えて
いる最中なのですが、高速ダビングが出来ないので時間はかかるし、されど今やらないともっと困ることになるし、現在寸暇を惜しんでダビング作業中です。
しかしながら、昔の映像を改めて拝見する良い機会にもなっています。先代團十郎さん、先先代松緑さん、梅幸さん、歌右衛門の大旦那(私の師、梅玉の養父)……。
映像とはいえ、ひと時代前の、素晴らしい方々の名演を、いつでも見られる私達は幸せですね。