タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

タカ長観察地のツル情報

2009年01月22日 | バードウォッチング
もうツルが動き始めた???

 数日前のことですがトビ吉おじさんから「タカ長観察地の西の町で7羽のツルが観察された」と言う情報がもたらされました。話によるとそのツルはどうやらナベズルらしい、と言うことでした。1月の中旬、いくら何でもツルが北帰行を始めたとは考えないくいのですが、、、、、、。


     ナベズル      写真; キム・ソンヒョン

 その町の様子はあらかた知っているのですが、いまではこのような田園地帯とは言いがたいほど都市化しています。もちろんいまでも田んぼはありますが、7羽のツルが越冬してゆける環境とはタカ長には考えにくいのです。


     

 そのツルはカメラマンに追われて飛び立ったと言うことで、その後の消息は聞いていません。いまも隣町のどこかにいるのか、どこか行ってしまったのか?

 昨年の11月9日、タカ長観察地の上空を3羽のツル(おそらくナベズル)が四国方向を目指して飛んでいったことはこのブログで紹介しました。そのツルの飛去方向に当たる四万十川で鳥を見ている鳥友に確認したら、今シーズンはツルの飛来が多くてその時期には60羽(2008年11月13日のメール)を記録している、と言うことでした。確証は何もないのですがあの3羽のツルは四万十川へ行ったのだと思っています。


     ナベズル      写真; キム・ソンヒョン

 今回の情報を受けて四国の鳥友に照会すると、四万十川のツルは分散して9羽になっている(1月19日のメール)と言うことでした。分散したツルの一部が隣町に飛来したのかどうか、それを裏付ける確証は何もありませんが、出水を除くほかの飛来地のツルはひとシーズン同じところで越冬するのではなく、何かの事情で移動するのでしょうか?私にはまったく分かりませんが、どなたかご存知ですか?

「ツルはどこからやって来るのか」(鴨川誠著)を見ると、ツルが渡りを始めるのは立春からであると書かれています。また「ナベズルよりマナズルの方が行き先を急いでいる」と言う記述もあります。

 2月14日バレンタインデーのマナズルの渡り記録を見ると

    1966年    25羽
    1985年    47羽
    1989年    22羽

 同書にはこのように記録されています。これらの数はもちろん北帰行を始めたマナズルの数ですが、出水を飛び立ったツルたちがすべて一気に韓半島まで飛ぶのではなく、気象条件その他の理由で引き返したり途中で下りたりすることもあるようです。そのようなことを考えるとこの7羽のツルは北帰行まえの国内移動なのでしょうか?

 何も分からないタカ長としてはその真相を知りたいものです。