タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

ターシャ・テューダー展

2009年01月27日 | 日々雑感
何もしなければ何も生まれない
                        ターシャ・テューダー

 今日のタカ長はチョッとだけ教養を深める(?)日。朝は「日本伝統工芸展」に行って、染織や陶芸などの伝統工芸に触れ、、、、、、



 午後はこれ。「ターシャ・テューダー展」に行きました。ターシャ・テューダーのことはNHKのテレビで放送され、今でも再放送のリクエストが絶えないというだけあって会場には多くの人がつめかけていました。その大半が女性であるのも、花を愛し、自然を愛したターシャ展だからでしょうか?





 その内容についてはここでは触れません。関心のある人はぜひ会場へ、と言うことだけにします。

 会場を出たところにある販売コーナーも多くの人で賑わっていました。書籍や絵葉書などなどいろいろなグッツを販売していました。

 タカ長が買ったのは上記の2冊の本です。買ったばかりでまだ読んではいませんが、その内容の一部を紹介します。

九十一歳の計画はー絵も、読書も、料理も、
ガーデニングも、もっともっとしたいと思っています。
現実には、思うほどにはできないでしょうけど。

 肩に力の入っていない、自然体のターシャの意欲を感じますね。人生いつまでも夢を持って、夢を追うことは大切なのでしょうが、その夢に縛られてしまっては幸せにはなれない、と言うことなのでしょうか?

いつまでも若くいたいという気持ちも、わからなくはないけれど、
わたしは、いくつに見られようと気にしたことはありません。
年齢とともに体が変化するのは当たり前。
時計の針を戻そうとするのではなく、
変化した自分を受け入れてしまえばいいのではないかしら。

 ここにも自然体で生きるターシャの姿を見ることが出来ます。


何事にもそれに適した季節があります。
若い人達には若い人の季節があり、
高齢者には若者とは違う季節がある。
それぞれの季節に楽しめることを見つけようとすればいいのでは?

 このような言葉に接すると歳をとることも悪くない、いや、もっと言えば歳をとることが楽しくなるような気がします。

 ターシャの庭は30万坪。タカ長の庭は30坪。その面では月とスッポンですが、この展示会を見るとターシャは物質的にはとても質素な生活をしながら、心はとても豊で贅沢な生活を追った人のような気がします。アメリカ版清貧の生活とも思えます。

 ターシャの心の姿勢は「こだわりを捨てること」にあるようにも感じました。この考え方は仏教の教えそのもの、般若心経でも解かれていることです。幸せに生きることはようの東西を問わず、言葉で言えば簡単なことなのですが、しかし、その簡単なことがなかなか出来ないのも人の常、ターシャを愛する多くの人は、意識するとしないにかかわらず、そのような仏教の教えにも通じるものをターシャの心に感じているのではないか、と思いました。

 2月9日まで行われている「ターシャ・テューダー展」に足を運ばれるようお勧めします。