上海城市新聞Vol.22『天の果て、海の果て』(その11)はこちらです⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6f1e1a6cf53915181c2b8c50f8e91316
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「海口東站(駅)」は、2010年12月に開通した“海南島東環鉄道”の新駅なので、駅舎の周りはまだほとんど開発されていません。
駅の改札口を出た乗客の多くは、タクシースタンドに足早に向かい、次から次へとタクシー に乗り込んで行きます。
隊長は、のんびりと駅舎をバックに記念撮影をしていたので、気がつくとタクシースタンドにはタクシーが1台もありません。
海口市で最初に行こうとしたのは、『騎楼老街』です。
“騎楼”とは中国南部の広東、広西地方や台湾に特有の建築様式で、2階から上の部分が歩道の上に突き出たアーケード状になっている建物のことです。
2階から上の部分が突き出ていて、遠くから見ると歩道の上に跨っているように見えるので、“騎楼”と呼ばれるようになりました。
海口市の『騎楼老街』は、19世紀初頭にアジアの港町として栄えた街並みです。
タクシーが無いので、バスターミナルに向かいました。しかし、何号線のバス に乗ってよいか全く見当がつきません。
ウロウロしていると、バイクタクシーに乗らないかと声を掛けてきます。
初めての街でバイクタクシーに乗るのも怖いので、運転手休憩所に待機していた運転手さんに聞きました。
『騎楼老街』は36路線の「全中楼站」で降りると近いと教えてくれました。
バスに乗り込んで、車内の路線図を見ると「全中楼站」まで20以上のバス亭に止まります。
時間がどれだけかかるか判りませんでしたが、他に方法がないのでこのバスで行くことにしました。
10:50に始発の「海口東站」を出発したバスは海口市内の道路を何回も右折、左折して進みます。
目的の「全中楼站」で下車したのが11:35、45分もかかってしまいました。バス乗車賃は1元(約17円)です。
『騎楼老街』は古くからの問屋街で、2階以上を歩道に伸ばす華南地方独特の古い建物が連なっています。
最初に向かった「中山路」は観光客目当てでしょうか、建物は昔のままですが、壁を塗り直したり、歩道が整備されています。
歩行者天国になっている「中山路」は平日の為か、通りを歩く人もまばらです。
別の道には、洋服の生地を売る店や熱帯魚の水槽を売る店があり、車も多く活気溢れています。
ところが、昼食を食べようとレストランを探しましたが、なかなか見つかりません。
やっと『浅水湾』と書かれた海南料理の店を見つけました。
丁度、おひる時だったので、地元の商店に勤めている人達で店内は賑わっていました。
頼んだのは、“水煮魚”32元(約530円)、“海南全家福”42元(約700円)、それに“米飯”2元(約33円)です。
【水煮魚】
“水煮魚”はピリ辛で、“海南全家福”は八宝菜のように海南島の海の幸・山の幸をふんだんに使っています。味は少し甘めです。
12:00にお店に入り、13:00まで居ました。
満腹になって、次に『世紀大橋』に行こうとタクシーを捕まえました。
『世紀大橋』は、海口湾の海口新港に架かる、海南島で最も長い橋です。
上海にある『盧浦大橋』⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/360a8614719918dc342c0a0ef260d1cf の様に、橋の上から海口湾の景色を楽しもうと思いました。
しかし、橋に近づくと運転手が橋を越えるるのか、橋の手前で降りるのか聞きます。
橋の上から見学したいと言うとそれは出来ないと言います。
橋を越えてしまうと、どこまで行ったら良いのか分からないので、橋の手前で一時止めてもらい、橋の写真だけを撮って、同じ車で次の目的地に向かいました。
次に向かったのが、『万緑園』です。
『騎楼老街』から『世紀大橋』を経由して、『万緑園』までのタクシー料金は、17元(約280円)でした。
ちなみに海口市内のタクシーの基本料金は10元(約167円)で、三亜市内の8元(約134円)よりは若干高めです。
それでも、上海市内の14元から比べれば安いです。
『万緑園』は、オフィス街の真ん中にある広大な公園で、市民の憩いの場所になっています。入園料は無料。
園内は芝生が綺麗に整備されています。しかし、さすがに芝生の上は暑いので、椰子の樹が作る木陰の下で昼寝をしました。
13:20に公園に入り、約1時間を都会の真ん中でまったりと過ごしました。
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