みちのく囲碁日記(時々絵手紙)

在住している地方の囲碁に関する出来事や、気になっている点などを気ままにつづっていきます。(絵手紙は全てY子さんの作品)

愚形の妙手

2022-02-10 17:40:13 | 日記

 69回NHK杯準々決勝において、高尾九段(白番)が井山五冠に半目勝し準決勝に進出しました。何となく同九段の厚い棋風が好みなので、ここまで来たらぜひ優勝して貰いたいものです。
 図1は勝負所で白が①と押し、黒が➋と二目の頭をハネた時、白③とぐずんだのが妙手でした。
 初心者の頃から、二目の頭を叩かれていけない、アキ三角の手を打ってはいけないなどと教わって来ており、大抵はその通りなのですが、場合によって妙手となることもあるので碁は難しい。
 図1の③は典型的な愚形で、石の形に敏感な高尾九段らしからぬ一手でした。井山五冠も意表をつかれたのかも知れません。

図1

 結局図2の➓までコウになりましたが、白は図3⑮までコウ代わりに左下の黒を取り込み優勢になったようです。終盤井山五冠の猛追を受けましたが、からくも半目差で逃げ切りました。

図2 (➍は➓の地点)

図3

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