横手市は「後三年の役」((注1）参照)があった場所と言われており、現在その付近は「平安の風渡る公園」（下の写真）になっています。 源義家軍がこの地方の豪族である清原家衡・武衡軍の籠もる金沢柵へ行軍中、通常は整然と列をなして飛ぶ雁が乱れ飛んでいたのを見て、義家は清原軍の伏兵ありと察知し、これを殲滅したという逸話が残っています。思わぬところから飛び出してくる伏兵にあったら混乱を来たすこと . . . 本文を読む
向井五段が念願の女流本因坊を奪取しました。おめでとうございます。また井山六冠が「天元」をストレートで防衛。相変わらず強さを発揮しています。暫らくは井山時代が続くような気がします。
さて現在、黒番の代表的な布石である「中国流」と白番で最近最も打たれている「二連星」が対決したらどうなのか気になるところです。例によって過去５年間のトッププロ同士の対局（2013/9/10付け記事（注1)参 . . . 本文を読む
１１／２３（土）～２４（日）にかけて「横手市雄川荘（ゆうせんそう）」においてＫ先生（プロ）を囲む会が開催されました。第１日目は４局打ったあと、夕食をかねた宴会と連碁、カラオケなどがあり楽しい碁会でありました。乾杯の音頭は秋田市在住のＮさん。Ｎさんは県内強豪のお一人でお寺の住職さんでもあります。「それでは皆さんのご不幸を祈念致しまして乾杯」と。これには決して若いとはいえない参加者の面々は苦笑せざる . . . 本文を読む
今日から一泊で横手市の「雄川荘（ゆうせんそう）：温泉施設」において、Ｋ先生（プロ）を囲む碁会があります。毎年この時期に開催され、もうかれこれ３０年以上続いているようですが、私は４年前から出席させて頂いております。 会場となる雄川荘の雄物川の畔は、明け方に”もや”が立ち込め、まるで墨絵のような幻想的な風景を見ることが出来ます。 Ｋ先生による指導碁１局と変則リーグ戦を５局打つ予 . . . 本文を読む
成績や勝敗には全く関係のない、どうでもよいことなのですが、いろいろな統計を取ってみては、勝手に感心したり、納得したりしています。「終局手数」もその一つです。 トッププロ同士の対局1166局（2013/9/10付け記事（注１）参照）の平均終局手数は210.5でした。この中で「中押し」は753局で平均終局手数は180.2、「数え碁」は413局で平均終局手数は265.6でした。全対局数に対する「数え碁 . . . 本文を読む
平行型布石で黒が下図のように①、③と互い違いの小目に打つ布石は、堅実な戦法としてかってよく用いられていました。最近のトッププロ同士の対局（2013/9/10付け（注１）参照）では149局（当方調べ）あり、その黒番の成績は69勝80敗(勝率46.3%）とあまりよくないようです。特に下図からどちらかの小目を締まった場合は21勝32敗（勝率39.6%）とよくありません。締まった局を除くと勝率は丁度５割 . . . 本文を読む
棋聖挑戦者は山下九段に決まりましたね。井山５冠（当時）に名人位を奪われた直後ですので、リベンジに燃えていることと思います。豪腕の両者のこと、死闘になるに違いありません。先ずスペインでの第１局（来年１月１１日）をどちらが制するのか注目です。
さて白番の二連星についてですが、トッププロ同士の対局（2013/9/10付け記事（注１）参照）では最も打たれている布石のようです。2013/1 . . . 本文を読む
この11日から13日かけて思いもよらぬ大雪に見舞われて慌てているところです。今までの大雪に耐えて来たもみじも一部枝が折れてしまいました。木々も木枯らしで葉を散らす前に雪に降られさぞかし戸惑っているのでしょう。初手を五の五に打たれ動揺している心境です。いつもの年は初雪が降ると一気に碁と同じ「白と黒」の世界になるのですが、今年はまだ紅葉がが残っていて珍しい風景になっています。
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下図のように⑤の掛かりから⑦と構えるのが言わずと知れた「小林流」で、小林名誉三冠がタイトルを多数取っていた頃、この布石で勝ちまくったことから、この名称が付けられたと聞いています。最近のトッププロ同士の対局（2013/9/10付け記事（注1）参照）では11局（当方調べ）と意外に少なく、黒番の成績は5勝6敗と良いわけではありません。しかし、右下の小目に白が掛って来たとき、挟んで主導権を取れるので、非 . . . 本文を読む
秋田県湯沢市の小安峡は県の代表的な温泉と紅葉スポットです。紅葉をバックに噴きあがる湯煙は温泉地ならではの風景です。このような温泉地でのタイトル戦は昔から数多く打たれ名勝負を残して来ました。「紅葉をバックに女流本因坊戦などが開催されたら地元ファンは盛り上がるだろうなあ」などと勝手に想像している次第です。
明日は32期女流本因坊戦挑戦手合い第4局です。熱戦を期待しています。
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