黒番の向小目の勝率については2013/10/14付けの記事であまり良くない旨述べましたが、過去10年間におけるトッププロ同士の対局((注1)参照)について改めて調べて見ました。
下図は過去10年間のトッププロ同士の対局((注1)参照)で、黒番の向小目の布石が打たれた件数推移を表しています(当方の調べ)。これによれば同布石は比較的よく打たれていますが、年々減少する傾向にあるようです。同布石の黒番の勝率は合計で76勝71敗(51.7%)と悪くありませんが、最近の5年間に限ると18勝24敗(42.9%)とあまり奮いません。
(注1)2005年から2014年に日本棋院から発行された囲碁年鑑へ掲載された七大タイトル戦及び挑戦者決定リーグ戦、トーナメント戦の対局2346局のデータ