47期棋聖戦挑戦者決定パラマストーナメントの出場者が決まりました(下記)。 Sリーグ優勝 芝野九段 Sリーグ準優勝 高尾九段 Aリーグ優勝 山下九段 Bリーグ優勝 鈴木七段 Cリーグ優勝 大竹七段
本方式による決定戦は8年目になりますが、過去7年はいずれもSリーグ優勝者が挑戦者になっています。決勝の三番勝負は、Sリーグ優勝者に1勝のアドバンテージがありますので圧倒的に有利です。実力が拮抗 . . . 本文を読む
掲題は言わずと知れた今村翔吾氏の166回直木賞受賞作です。難攻不落の城の石垣積み名人とどんな城でも攻め落とす鉄砲・大砲作りの名人のシノギを削る物語で単行本500頁を超える大作です。 47期名人戦第3局(井山名人対芝野九段(黒))は掲題の物語を彷彿とさせる戦いでした。中央の黒の黒模様を如何に削り・突き崩すか、囲いを守り切るかの攻防でしたが、芝野九段は白の鋭鋒をうまくかわして城壁を守り切りました。こ . . . 本文を読む
47期名人戦七番勝負第3局は黒番の芝野挑戦者が勝って、対戦成績を2勝1敗と一歩リードしました。 本局は両者がっちり手厚く打ち進め大きな戦いもなく細かいヨセ勝負となりましたが、若干黒の方が厚かったようで171手で芝野九段の中押し勝となりました。最後まで作るとおそらく黒が1.5目か半目残るのでしょう。ガード固めてジャブの打ち合いに終始した対局で、比較的珍しい一局だったと思います。 井山名人と一力棋聖 . . . 本文を読む
井山名人に芝野九段が挑戦する47期名人戦第2局は芝野九段(白番)が勝って、対戦成績を五分に戻しました。それにしても芝野九段の辛抱強さには感心させられます。 図1は井山名人が❶と上辺の白を攻めつつ、自身の黒石の連絡図ったところ。ここで白は中央の模様を囲いに行くか、またはaのノゾキを利かしてcと地を稼ぎながら活きを図るような手を考えるのが普通だと思いますが、何んと芝野九段は②から④としっかり繋がりま . . . 本文を読む