39期碁聖戦第5局は井山碁聖が勝って3勝2敗でタイトルを防衛しました。挑戦者の河野臨九段はチャンスがあったようですが掴みきれず、前年に続き長蛇を逸しました。気持ちを切り替えて9/4からの名人戦に臨んで貰いたいと思います。
それにしても激闘のタイトル戦が決着すると、暫らく軽い虚脱感に襲われます。観戦している方でさえそうなのですから、まして対局者は如何ばかりかと。 . . . 本文を読む
過去10年間の七大タイトル戦((注1)参照)における初戦の重みについて調べてみました。第1局目を勝った場合、そのタイトル戦に勝っている割合は約70%でした。初戦を勝利した場合続いて2局目も勝つ割合は57%で、初戦から2連勝した場合は90%タイトル戦を制しています。いかに初戦が重要であるかが分かります。
全体的には以上のような傾向なのですが、棋戦によってばらつきがあり、名人戦と碁聖戦については . . . 本文を読む
井山碁聖に河野臨九段が挑戦している掲題の5番勝負第4局は河野九段が勝って、対戦成績が2勝2敗となりました。囲碁ファンとしては願ってもない展開となりました。決戦の第5局は8月29日(金)に行われますが、以降の名人戦挑戦手合いにも影響する大一番となります。最終局ですので”握り直し”の結果どちらが先番となるかも注目されます。両者の対局では、どちらかと言えば両者とも白番の方が成績 . . . 本文を読む
図1に示すように黒番の「星と小桂馬締(又は小桂馬締と星)」はよく打たれている布石の一つです。
図1 黒番「星と小桂馬締の布石」
例によって過去10年間のトップ同士の対局((注1)参照)における同布石の推移を図2に、図1の後白が右辺に割打したケースの推移を図3に示します。
図2
図3
図2に示すように、星と小桂馬締の布石の勝率は合計で黒の98勝9 . . . 本文を読む
掲題は「後の祭り」の意味ではありません。語順が違えば全く違う意味になってしまいますが、囲碁も手順前後すると、死んでいた石が生きたり、生きていた石が死んでしまったり、いつも痛い目にあっています。
各地で行われていた夏祭りもほぼ終わり、街を行き交う人もすっかり少なくなり、いつもの静けさに戻りつつあります。明日8/23はこの夏秋田での最後のイベント「大曲花火大会」が開催されます。小生はまだ見たこと . . . 本文を読む
もう10年位前になるでしょうか、ホームページに「あいつう日記」なる日記を書いていました。「あいつう」とは我が家のパソコンの識別名(I2)で、そのパソコンが我が家での出来事を勝手に綴るという設定で書いていました。その中で以下のようなものがありました(文中のT男とは小生のことを指しています)。
『★2006/12/10(日) 「院生」 T男は昨日珍しく休日出勤だった。年末になって忙 . . . 本文を読む
明日8/16から3日間に渡って、秋田県羽後町の西馬音内(にしもない)盆踊りがあります。今日はあいにくの雨模様なのですが、何とか天候が回復するよう願っています。同盆踊りは日本の三大盆踊りの一つとのことで、いつか見たいと思ってはいるのですが、なかなか都合が付かず未だ実現出来ていません。同地に生まれ育った子供達は都会へ出て行ってもこの時期、この盆踊りを踊るために帰って来るのだそうです。ネット上の動画な . . . 本文を読む
黒番の互い違い小目の布石(下図参照)の勝率については、2013/11/20付けの記事で述べましたが、過去10年間のトッププロ同士の2346局((注1)参照)における同布石の傾向について改めて調べてみました(図1の布石からミニ中国流類に展開した布石は除く)。
図1 互い違い小目の布石
黒番における互い違い小目の布石は堅実な戦法としてよく用いられている方だと思います。その傾向を下図に示し . . . 本文を読む
いささか旧聞となりますが、39期名人戦の挑戦者は河野臨(こうの りん)九段に決まりました。同九段は現在碁聖戦で井山六冠と挑戦手合い中(現在まで1勝1敗)ですので、合わせて十二番勝負となります。河野臨九段は研究熱心なことで有名ですので、名人戦七番勝負の打ち掛けの夜、研究に没頭し眠れないのではなどと余計な心配をしています。
さてこの十二番勝負どうなるか、暫らく目を離せません。取りあえず碁聖戦の第 . . . 本文を読む
5歳と3歳の孫が滞在中で、家内共々、色々刺激を受けながら対応しているこの頃です。”お店やさんごっこ”などがお気に入りのようで、孫達がパンやの店員さんで、こちらがお客さん役をやらされたりします。当方が『ごめんください』とお店に行くと、3歳の店員さんは小さな手を横に振りながら少し舌足らずな口調で『ゴメンはありません。あんぱんはあります』と。意表をつく一手にたじたじにさせられて . . . 本文を読む