46期棋聖戦第3局の結果は2/5付の記事で感想を述べましたが、興味深い変化が沢山見られましたので追記致します。
図1は黒番の井山棋聖が37手目 ❶と詰めた局面。素人目には白aと一間にトビ、有難いような気がするのですが、解説によると、黒にbとコスミツケを打たれ、白cと下がったとき、dと打たれ白は利かされているとのこと。一力挑戦者はaとは打たず、17ー十四と掛かりました。小生レベルのアマにはなかなか理解が難しいです。
図1
図2の右辺での攻防も大変勉強になりました。結果は黒が白5子を取り、白が❺、❼の2子を先手で取ることが出来、実利と厚みのいい加減の分かれのように思いました。
図2
解説によれば図2白②では図3の②と飛ぶのも手筋とのことで、続いて黒❸とハネても、白④とオイてセメアイは白勝ちになります。
しかし、黒は図4 ❸とつけるのがうまい手で、以下❼までセメアイに勝つことができます。白がaとキッテも黒はbとアテて白2子を取ることができます。(❸と④の交換が絶妙に利いています)
図3
図4
蛇足ですが、白が図3②と飛んだとき、黒が単に図5❸と押さえた場合、白は図5④とツグのが良い手で以下⓫までコウになってしまうとのこと。
図5
図2~図5のセメアイは実戦で現れやすいので大変参考になりました。