たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

龍蛇族

2020-06-27 09:53:19 | 古代の出雲

<国立民族学博物館>

 

ヘビ・ハブ・ウミヘビ・ウツボ

・ウナギ・ハモ・アナゴなど

「蛇型の生物」はもちろん、

ワニ・サメ、はたまた雷・虹・龍に至るまで、

すべて「同一の神」を示すという

話があることをご存知でしょうか……?

 

これらの生き物や自然現象は、

「長物」というキーワードでくくられ、

「海人族」などともつながる

霊的なシンボルだとされております。

恐らく、「海人族」の中でも特に

「蛇」への強い信仰を持つ人々が、

俗にいう「龍蛇族」と呼ばれるようになり、

これら「龍蛇」への信仰を持つ人々が数多く

集まっていたことから、出雲一帯には

濃厚な「龍蛇神信仰」が残ったのでしょう。

 

一説に「龍蛇族」とは、揚子江(長江)

の近辺にいた呉越の人々を指し、

彼らの手によって「龍蛇」だけでなく、

稲作文化までもが日本に持ち込まれたと聞きます。

 

となると、彼らが来日した時期は、

稲作文化が到来した弥生時代初期

ということになりますが、

調べてみますとどうも「龍蛇族」の人々は、

それよりはるか以前に日本へと

到達していた可能性が伺えるのですね。