たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

能義神社

2020-06-10 09:57:43 | 古代の出雲

<能義神社 のきじんじゃ>

 

神様大国「出雲」の中でも、

とりわけ重要な地位に置かれていたとされるのが、

熊野大社に祀られる「熊野大神」、

出雲大社に祀られる「杵築大神(大国主神)」、

佐太神社に祀られる「佐太大神」、

そして能義神社に祀られる?「野城大神」の四神です。

これらの神々は「出雲四大神」と呼ばれており、

『出雲国風土記』の中でも

特別な扱いを受けていたといいます。

 

一説には、「出雲国内における勢力図を示す」

あるいは「出雲国の四方を守る神を示す」

などの説もあるようですが、

比較的有名な「熊野大神」

「杵築大神(大国主神)」

「佐太大神」はともかく、

「野城大神(ぬきのおおかみ)」

という少々なじみのない神名が

取り上げられているのが気になりますね。

 

実は、この野城大神という神様は、

出雲の四大神の一柱にも関わらず、

『出雲国風土記』内での記載も一か所のみ、

さらには祀られていたはずの

能義神社(のきじんじゃ)にも、

なぜか今は不在という不可解な存在なのでした。