<阿太加夜神社 あだかやじんじゃ>
松江市内にあるホーランエンヤゆかりの場所、
阿太加夜神社の境内を探索している最中、
突如として謎のオブジェが
目に飛び込んでまいりました。
太いご神木(スダジイ)の根元に巻き付いた
ワラ製の大蛇が、通りすがる参拝者に
向かって「鎌首」をもたげるという、
何ともシュールな構図を取るその物体は、
隙間なく並び立つ無数の御幣によって取り囲まれ、
一見しただけで「タダ事ではない」と思わせる
異次元の存在感を放っております。
ちなみに、「ワラヘビ祭礼」
とでも呼ぶべきこれらの信仰は、
形を変えながら全国各地に存在しており、
特に西伯耆~東出雲にかけての一帯は、
「ワラヘビ天国」といっても過言でないほど、
独特のワラ細工信仰が
根付いている土地なのだとか……。
各地方や各地区によって、作り方・祀り方など
独自の決まりがあるといいますが、
こちらの阿太加夜神社のワラヘビは、
その大きさといい完成度といい、
他のワラヘビたちとは
別格の風格を漂わせていたのです。