たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

六所神社

2020-06-08 09:48:59 | 古代の出雲

<六所神社 ろくしょじんじゃ>

 

「意宇の杜」のほど近くにある出雲国府の跡地に、

「六所神社(ろくしょじんじゃ)」が鎮座しております。

意宇六社のひとつでもあるこの神社は、

もともとスサノオとクシナダヒメの子である、

青幡佐久佐彦命(あおはたさくさひこ)をお祀りし、

『延喜式神名帳』の出雲国意宇郡に記載された、

「佐久佐神社」の論社とも言われていたようです。

(しかしながら、最終的に「佐久佐神社」

として認定されたのは、同じく青幡佐久佐彦命

とのつながりが深い八重垣神社でした)

 

ちなみに、『佐陀大社縁起』

(神在祭の内容を記した現存最古の史料)によれば、

出雲で神有祭が行われる月には、

全国の神々がまずこの社に集い、

その後佐太神社へと移られるのだとか……。

出雲国府跡は、奈良・平安時代の出雲国の中心地ゆえ、

神有祭との関連にも不自然な点はありませんが、

奈良時代以降の出雲の様相を調べてみますと、

個人的には少々引っ掛かりを感じるのも事実なのです。