たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

ワラヘビ祭礼

2020-06-19 09:31:30 | 古代の出雲

<阿太加夜神社 あだかやじんじゃ>

 

松江市内にあるホーランエンヤゆかりの場所、

阿太加夜神社の境内を探索している最中、

突如として謎のオブジェが

目に飛び込んでまいりました。

太いご神木(スダジイ)の根元に巻き付いた

ワラ製の大蛇が、通りすがる参拝者に

向かって「鎌首」をもたげるという、

何ともシュールな構図を取るその物体は、

隙間なく並び立つ無数の御幣によって取り囲まれ、

一見しただけで「タダ事ではない」と思わせる

異次元の存在感を放っております。

 

ちなみに、「ワラヘビ祭礼」

とでも呼ぶべきこれらの信仰は、

形を変えながら全国各地に存在しており、

特に西伯耆~東出雲にかけての一帯は、

「ワラヘビ天国」といっても過言でないほど、

独特のワラ細工信仰が

根付いている土地なのだとか……。

各地方や各地区によって、作り方・祀り方など

独自の決まりがあるといいますが、

こちらの阿太加夜神社のワラヘビは、

その大きさといい完成度といい、

他のワラヘビたちとは

別格の風格を漂わせていたのです。

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