たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

身代わり

2020-02-05 09:09:17 | 自然災害・参拝マナー

 

***** 災害備忘録 No.27 *****

◆ 大河川が守られた理由 ◆

昨年の秋に相次いだ巨大台風の襲来時に、

最も懸念されていたのが

「江東デルタ地帯」の浸水でした。

荒川・江戸川・隅田川といった

大河川に囲まれたこのエリアは、

いわゆるゼロメートル地帯と呼ばれ、

ひとたび河川が氾濫すれば、

百万人近くの人々が被災すると予測されています。

 

幸い、昨年の台風通過時に関しては、

これらの大河川はギリギリで決壊を免れ、

目立った被害を出さずに済みました。

また、荒川などの上流域に当たる埼玉県平野部でも、

一時は広域避難のレベルまで水位が達したものの、

ここでもまたギリギリで水量が保たれ、

避難指示も空振りで終わっております。

 

巨額の治水対策やダムの整備が

功を奏したのはもちろんですが、

あくまでも個人的な感想を述べるならば、

南関東の水がめである北関東の山間部において、

いくつもの中小河川が決壊したことにより、

大河川への水の流失が抑えられた

のではないかとも感じるのですね。

 

恐らく、これまでの災害においても、

このような「身代わり」の被害は出ていたのでしょう。

今回被災を逃れた人々や大都市圏に住む人々は、

これら「身を挺して」守る地域があることを、

忘れないようにすべきなのかもしれません。