***** 災害備忘録 No.26 *****
◆ あえて避難をしない選択 ◆
身の回りに危険が迫ったとき、
まずは「避難所への避難」を考える人は多いと思います。
ただし、場合によっては避難所に向かうよりも、
自宅に留まったほうが良い場合も間々あり、
一概に「避難優先」とは言えないのが正直なところです。
あくまでもケースバイケースではありますが、
水量が極端に多い大河川の氾濫でなければ、
2Fの天井まで浸水するリスクは少ないとも聞きますし、
平屋、川沿い、低地、背面が山といった立地でない限り、
わざわざ危険を冒してまで避難する必要もないとの話も……。
まずは、「自分が住んでいる場所」
あるいは「自分が仕事をしている場所」が、
どのような土地であるのかを調べることが第一で、
すべての川の危険度を一緒くたにして
考えてしまうと判断を誤るのでしょう。
もし、避難所へ向かうリスクと
自宅に留まるリスクを天秤にかけ、
「自宅に留まるほうが命が助かる」と判断したなら、
「あえて避難をしない」という選択もありなのかもしれません。