たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

明けの海

2020-02-12 09:31:11 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.20 *****

毎年、この時期に行われる

諏訪湖の御神渡り神事において、

「御神渡りなし」を意味する

「明けの海」という宣言が出された年は、

大災害が増える傾向にあると聞きます。

とは言え、ここ数十年の間で、

御神渡りが出現しない年も

かなり増えているという話ですから、

単純に「明けの海=大災害」と

結び付けることはできませんが、

近年はそれに加え諏訪大社の筒粥神事でも、

「三分五厘」の凶相が連続していること

などを踏まえれば、「諏訪の神々」の警告が

いかにシビアなものであるかがわかるでしょう。

 

恐らく、諏訪地方の神事の関係者たちは、

ここ数年に出現する「凶相」を目の当たりにし、

言葉にし難い「畏怖」を感じ取っているはずです。

主催者の立場に立ってみますと、

このような伝統ある占いで「凶の卦」が出た場合、

どういった内容をどういったニュアンスで

伝えるのかは、本当に難しいところでして、

今回諏訪大社側が「三分四厘」のところを

「三分五厘」に上方修正したのも、

災害を最小限に抑えるための

ギリギリの采配だったのかもしれません。

果たして、2020年はどのような年になるのか……、

引き続き行われる他の神社の粥占いに関しても、

注意深く見守って行きたいと思います。