***** 子年の展望 No.20 *****
毎年、この時期に行われる
諏訪湖の御神渡り神事において、
「御神渡りなし」を意味する
「明けの海」という宣言が出された年は、
大災害が増える傾向にあると聞きます。
とは言え、ここ数十年の間で、
御神渡りが出現しない年も
かなり増えているという話ですから、
単純に「明けの海=大災害」と
結び付けることはできませんが、
近年はそれに加え諏訪大社の筒粥神事でも、
「三分五厘」の凶相が連続していること
などを踏まえれば、「諏訪の神々」の警告が
いかにシビアなものであるかがわかるでしょう。
恐らく、諏訪地方の神事の関係者たちは、
ここ数年に出現する「凶相」を目の当たりにし、
言葉にし難い「畏怖」を感じ取っているはずです。
主催者の立場に立ってみますと、
このような伝統ある占いで「凶の卦」が出た場合、
どういった内容をどういったニュアンスで
伝えるのかは、本当に難しいところでして、
今回諏訪大社側が「三分四厘」のところを
「三分五厘」に上方修正したのも、
災害を最小限に抑えるための
ギリギリの采配だったのかもしれません。
果たして、2020年はどのような年になるのか……、
引き続き行われる他の神社の粥占いに関しても、
注意深く見守って行きたいと思います。