先般は北斗市立浜分中学校に全校生徒469名を対象にした道徳の講話をさせて戴きました。
工務店を対象にした経営講座や温熱性能の技術的でなく、生徒さん対象でしかも道徳です。
私は家庭裁判所で調停業務の遂行のために学んだ「人の生きる道」を話題にしました。
私達の家づくり現場においては、ミスや言い違い、聴き違いなどを要因とするトラブルが生じると「自分は悪くない」との観念だけが先行することが多くあります。
その観念を捨てない限りトラブルは解決しません。一旦、肯定受容し、冷静に思い直してみると自分の落ち度にも気付くものです。そして相手の立場になった時、問題が解決します。
愛情の反対語は憎悪となりますが、この愛情の情を外して「愛」一文字を思考してみます。
私達はこの「愛」と言う文言を何度も目にし、耳にいたしますが、果たして「愛」言う言葉の本当の意味をどこまで知っているのでしょうか。
「愛」の反対語は辞書を調べても出てきませんが、究極を突き詰めると「自己中心主義」=エゴだと言う事に行き着きます。「エゴ」の対語が「愛」だと見えてくるものがあります。
自己中心でないと言う事は、その対象者の立場になりきれると言う事になります。
「愛」すると言う事は、対象者の立場、気持ち、心の中に同居出来ると言う事でしょうか。
会社を愛する、国を愛する、家庭を愛するなど、その対象者(物もある)の立場になれる。
国を愛する(国の立場になれる)と言う事は極めて自然な気持ちであろう。
家庭崩壊の離婚も自分だけの都合で発生するエゴが発端となるのが殆どです。
「人を愛する事」は自分自身が幸福なるために重要な要素かも知れません。
道徳の講話では、「愛」とは幸せの入り口、「エゴ」とは不幸の始まりと解きました。
「他人」のために尽力することは、決して人のためではなく自分のためだと言うことです。
今日は函館公和会のイベントで富士通総研の主席研究員、柯・隆先生(写真)の「中国経済の行方」というテーマの講演を聞く機会がありました。
柯先生は、同じ中国人でありながら一部の共産党幹部の自己中心的行動が、まさに不幸の入り口にいると指摘していました。
さて、札幌は大雪に見舞われていますが、この道南に降雪の兆候はないようです。

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