鑑賞途中で、民族の興亡に伴う哀惜がこみ上げてきたのは、同族のチャンカ族の征服後強制移住などの処罰を経ての統治で、埋葬などの変化が余儀なかったという展示コーナーであった。スペイン人ピサロによる帝国の崩壊は、繰り返し繰り返し学んできたので、納得していたので淡々として鑑賞できたのか?皇帝の処刑と、宣教師による改宗努力の果てのキリスト教信奉。
ペルーは、かって国際学会の帰路に立ち寄り、太陽の神殿の基礎のうえに、サント・ドミンゴ教会が建てられ、そのなかの祭壇は、インカ帝国の宝物を何トンというレベルで溶解してつくられたことに驚愕した。征服者による征服を誇示する再利用。
征服による興亡のなかで、生き続けなければならない民衆のしたたかさは、古い慣習を秘かに残し続けていくことですね。
シアターで3Dを初めて経験しました。浮遊感、振動、コンドルが近寄ってきたりで、あのメガネをかけるだけで!些細な道具で、これほどまで感覚が支配されることに驚きました。娯楽に限定されているならよいが、判断を必要とするような場面の使用でどういう変化が起きるのか?二次元でわからなかったことが、みえてくるだけなのか?