連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

高齢者医療:困惑する返戻

2015-11-24 17:10:24 | 健康・病気
認知症であるが、
家族の希望で、多発性骨髄腫(MM)の化学療法を施行し、それなりの改善をみたので経過観察として治療を終了した。
治療中断後は、従来から診療を行ってきた近医に通院し、時折MMについても生化学的検査を施行されていた。
重篤な貧血が認められ、
糖尿病はあるもののエリスロポエチンは低下しておらず、
ということで輸血のために再び受診し、貧血高度の時だけ紹介受診している。
輸血を繰り返してきたので、
貯蔵鉄の蓄積、心不全の懸念に対し、血清フェリチンを測定した。
血清フェリチンの検査が査定された(健康保険では認めないという意味)。鉄沈着の診断名は
レセプトに記載。

このような、査定を受けると、
高齢者には、お茶を濁す、安価な医療をせよということかな!?と、気持ちが揺れ、落ち込む。

この方は、自宅で、妻、長女家族と同居し、
認知症は、あるものの、基本的には自立した生活で、
共に長くいきたいとの姿勢が家族に見て取れる。
患者自身も、まだまだ体力があり、安らかな死を迎える前に、
合併症の心不全で、苦しむ体力があると判断できる状態で。

総論としての、高齢者医療費の削減は理解し、無理な延命治療は行ねわないが、
日々の生活での、QOLを維持するための医療は、根拠にもとずいて行いたいだけなのだが。
コメント
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