連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

神の声、天の声

2006-12-20 20:23:27 | 日記・エッセイ・コラム

日本全国の、自治体の長による談合で、頻繁にマスコミに登場した”天の声”

おとしめられてしまった”天”

現代は、天上から無数の神の声ならぬ電波による声がふりそそいでいる。

”天の声を聞いた、神の声だ! お告げだ、実行しよう” と、平常心でない状態であったら

ゆがんだ行動をとらざるを得ない内容の”声”が多いのではないだろうか。

左右されない、自己の判断基準に従って行動し、生きることは、現代は困難な時代かもしれないと思考が飛躍した、クリスマス目前の一日でした。

と、談合報道から

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本当の鉄欠乏性貧血

2006-12-20 20:09:22 | 血液専門医宇塚善郎

1971年急性骨髄性白血病でDCMP2段治療法により完全寛解に到達し、強化、維持療法を終了し、35年経過した患者が発した一言がタイトルです。

「健診で貧血があるといわれたので、どうしたらいいでしょう」と連絡がありました。転勤で日本各地に居住してきたので、久しぶりの連絡が、驚きと不安をそれぞれの立場に巻き起こして、数年ぶりの受診再開で、直ちに血液検査、骨髄穿刺を行い、白血病再発は否定され、鉄欠乏性貧血と診断したときです。父親は、家族を守り抜くのが男足るものという姿勢を堅持し、娘の病名を自分だけの胸に秘め、妻にも、患者にも知らせず長年過ごしてきたのです。また、患者も妻も、病名と治療が世間一般の常識からは外れていることに気づいていても、父親、夫への信頼は揺らぐことなく過ぎてきたのですが、患者が病名を知ったきっかけは、3時の母になった直後に産婦人科医が漏らした一言、「急性白血病でも3人も子供を授かり幸せですね」でした。患者は、親に問うことはなく、主治医であった宇塚善郎に確認したのでした。お互いに和やかな笑いの談笑の後で、真実を知るということとしたのでした。

そのときから随分と長い月日が流れ、今回の受診です。

「今度は、本当の鉄欠乏性貧血ね」

宇塚先生は、「長いノラ【イプセンの小説:人形の家の主人公】としての人生を送ることになったお父さんに感謝する?それとも早く知っていたほうが良かった?」と質問したことに対して、「両親に感謝しています。今もって、私が、白血病という病名を知ったことを知らせることが出来ません。知っているとわかったときの両親の困惑が思い浮かんで。」 ということです。

35年前の、急性骨髄性白血病は、100%不治、すなわち死以外は無いといわれた時代に懸命に、ひたむきに治療した医師と患者と、家族の世界です。

今の時代とは隔世の感があります。

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