すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

スイセイミュージカル~楽園~

2012-11-20 21:26:30 | ひとりごと
 先日観たスイセイミュージカルについて、忙しくてアップできなかったのだが、少しだけ書いてみる。
 
~あらすじ~

 舞台は戦争前のハワイ。ハワイにはハワイアンだけではなく、アメリカ人、日本の開拓移民、そして日系2世などが暮らしている。
 現地で校長先生をしている川村先生一家は、妻と長男(星司)、長女(治子)とつつましく暮らしていた。妻節子の教える日舞の教室には、日系2世だけでなく、親日家のアメリカ青年のジョージもいた。
 国も人種も関係なく、音楽を通して仲良くなれると信じていた若者たちに、じわじわと戦争の足音が・・・。
 そんな時、星司はハワイアンのレイナーニと出会い恋に落ちる。彼女は捨て子だったが、不思議な力を持っていて、女神の生まれ変わりと周囲にあがめられ、そのせいで育ての親の実の娘(カレア)から、憎まれて育っていた。
 そんな中、真珠湾攻撃。ついに戦争になってしまった。昨日まで友人だったジョージでさえ、真珠湾攻撃をした日本人を許せなかった。そして、川村先生は収容所に送られ、同じ日系人でも巻き添えを嫌がり敬遠されていく。
 アメリカに認めてもらうために、戦争の最前線に出兵する星司。戦争は人をどんどん変えてしまい、誰もが心無い言葉をぶつけはじめる。だれもが限界で、ぶつけ合う言葉がみんなを傷つけ、みんなが心を病んでいく。
 二人の愛の行方は・・・。

 楽園というタイトルだけに、とても重いドラマだった。劇中の「フラ」はとても素晴らしく、音楽も歌声も素晴らしかった。
 決して救いがないドラマではないが、綺麗ごとで済ませてはならないテーマだけに、すっきりとしたハッピーエンドとはいかない。
 最初美しい澄んだ歌声に涙し、悲しい話の展開に涙し、悲劇のたびに涙し、劇中傷つけあう彼女たちの言葉に涙が出た。
 戦争は嫌だ。人が人を殺すなんておかしい。心を失いながら、叫び続ける治子のように、本当に戦争はあってはならないと感じた。


にほんブログ村 介護ブログ 介護職へここをクリックしてお立ち寄りください
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Withすずしろ~照れちゃった~ | トップ | 感激屋さん »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (祥ちゃん)
2012-11-21 23:23:46
なんで戦争なんてやらなきゃならんのでしょうね。
命なんて これっぽっちの価値さえなくて、戦争やって得をするのはごくごく一部の連中だけ。
最近ニュースを見てると戦争好きな方々がしばしば登場してますが、どうかなあと思う昨今です。その割を食うのは我々一般庶民なんだけどね。
返信する
祥ちゃん様 (すずしろ)
2012-11-21 23:27:04
同感です。
難しい宗教上の問題や人種問題、色々あるんでしょうけど、同じ人間なのに・・・。
動物だって、無駄な殺し合いはしないのにね。
返信する

コメントを投稿

ひとりごと」カテゴリの最新記事