鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

地域防災訓練に参加して

2018年12月02日 | 議会活動

平成30年12月2日(日)

 

 12月の第1日曜日は地域防災訓練の日、市内各地で自主防災組織を中心に防災訓練が開催されました。

 

 朝8時30分、最初の災害情報が広報や防災メールで届き、地震が発生し揺れに警戒するよう告げられました。その3分後、大津波警報が発表され、海岸近くや津波避難対象地域にいる人は直ちに高台に避難するよう指示がありました。そしてさらに2分後、地震の震度が6強であったことと、火の元を点検し火災の発生に注意することが促されます。住民は、これらの警報に基づき、自宅の安全確認などを済ませて、それぞれ指定された避難所へ移動し、防災訓練が開始となりました。

(避難所である小学校校庭に集まった住民)


(防災訓練の進行表)

 

 私も防災服に着替え、自宅近くの避難所で実施される防災訓練に出かけました。ここ2年ほど前から、自主防災組織の防災委員の若返りが進み、企業などで防災担当の経験を積んだ住民が参加し、そのノウハウを防災訓練に活かすようになりました。年2回の防災訓練も実施のたびに内容が充実し、防災訓練でよく言われる「マンネリ化」は感じられません。

 一方で、同じ日に訪れた他の訓練会場は、参加人数が多く、決まったルーチンをこなす内容で、周囲で見ているだけの人もいて一部だけが参加しているようにも感じました。防災訓練は、反射的に取る行動を身につけることが重要ですが、その繰り返しになるとマンネリ化と受け止めてしまうこともあります。同じ会場で出会った防災ボランティアの女性は、ボランティア講習会で災害時における「伝言ダイヤル」について学び、今回の防災訓練でその成果を伝えようと資料まで用事したのですが、予め決められたプログラムに沿って進行するために、新たなメニューを入れる余地はないといって断られたそうで、大変残念がっていました。準備段階で申し入れればなんとかなったのかもしれませんが、災害時の対応はマニュアル通りにはいかないことも多く、臨機応変に対処できなかったことが悔やまれます。

(定番の炊き出し)


(中学生による消火バケツリレー)


(防災リーダーが高校生に指示を与える)

 

 さて、私が住む町内の防災訓練では、9月の防災訓練で実施したDIG(図上)訓練の結果を1枚の模造紙に取りまとめ、参加者全員で地域に潜む危険箇所や課題などを確認しました。炊き出し訓練は、これまで大きな鎌に水を入れ、LPガスを燃料に非常食のレトルトパックを暖めるなどをしていましたが、今回は、最近購入した出力の大きい発電機を使って、IHクッキングヒータによる各家庭から入手できた食材で調理するなどを試み、食料調達や調理の幅が広がりました。

(DIG訓練結果を説明する防災委員)


(参加者全員に応急処置方法を説明する地元在住の看護師)


(避難所で役立つ救急箱の中身点検)


(飲料水袋)


(IHクッキングヒータで調理した食品サンプルを試食)


(防災関連情報を提供するための小冊子やパンフレットは自由に持ち帰り可)

 

 応急処置訓練では、毎回、女子中学生が実習を通じて学ぶことを続けてきましたが、今回は参加者全員が基本的な処置方法を学ぶため、地域在住の看護師による講習会を実施しました。同一世帯の夫婦などが複数で学べば、今回のような講習中心であっても、いざというときに説明を思い出しながら、また互いに補いながらそれらしく対処することは可能です。

 救急箱と中身もリニューアルし、その中に納められた薬品や処置グッズを全て取り出して紹介し、身近なところにあるもので応急処置が可能など、誰もが取り組める実践的な講習会となりました。

 

 地域防災訓練は、自助/共助の徹底を目的に実施するものですが、地域に合った取り組みであることが望ましく、住民の意識を高め、様々なアイデアも募りながら自発的に取り組んでいけるよう工夫が必要です。

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