平成28年7月31日(日)
昨日よりも増した暑さの中で、朝9時から静岡市中央体育館にて、第38回全国少年少女躰道優勝大会ならびに第35回全国高校生躰道優勝大会が開催され、来賓としてご挨拶を申し上げました。
(配布された大会パンフレット)
(開会式直前の来賓席付近)
(全国から参加した選手達が、所属都道府県のプラカードを持って入場)
(開会式を待つ選手達)
(選手宣誓)
躰道は「たいどう」と読み、沖縄武道のティーの流れをくむ武道として全国各地で広がりを見せています。組織的に展開してから昨年で五十周年を迎えたといい、知名度が高いということではありませんが、静岡県で全国大会を開催したことでマスコミなどが取り上げて、今年がリオデジャネイロオリンピックイヤーであったり、日本の武道が海外でも関心が高まっていることから、今後は徐々に愛好家も増えていくことが期待されます。
躰道の国内人口は約3,000名、海外では米国や欧州、オーストラリアなど7カ国に展開し、約2,000名がいると紹介がありました。競技審判員には外国人が登場するなど、国際色が感じられます。
今回の大会はいわゆる青少年を対象としており、「子どもたちには、溢れる好奇心や運動能力を開拓し、強い意志の力と想像力を育成する。」を目標に掲げた、躰道の活動の成果が問われる大会でもあります。
最初紹介された時は、空手の一つかと思いましたが、動きは空手よりも優雅にそして激しく見えます。より、実戦的な武道という感じがしました。
(選手の見事な技に会場から拍手が)
躰道は5つの動きで表現されます。「旋」は、コマのように身体を回しながら技を行います。「運」は、波のように身体を上下に変化させながらの技。「変」は、木が倒れるように体を下に倒しながらの技。「捻」は、渦を巻くように体を捻りながらの技。「転」は、体操の床運動のように体を地上や空中で回転させながらの技があるといいます。
競技は、「法形競技」と呼ぶ、空手でいえば「型」のことをいいます。また、「実戦競技」は、「組み手」のことをいいます。
躰道と空手などとを比較し判りやすい競技は、「展開競技」という躰道独特の競技を見ると理解できます。展開競技は、主役1名と脇役5名で技を展開し争い合う競技で、約25秒から30秒以内に主役が脇役全員を倒すルールです。先に触れた躰道の5つの技である「旋」、「運」、「変」、「捻」、「転」の全てを、この短い時間の中で駆使して勝負をかけるからです。
開会式後はしばらく競技を見学させていただきましたが、日本の武道の素晴らしさを改めて実感させていただきました。
「躰道」(たいどう)という武道を、どうぞお忘れなく。
私は挨拶の中で、「静岡県は日本一の富士山を有する県であり、県民が大きな目標を立てる時には、『富士山のように』という言葉をよく使い、崇高な目標達成のために努力は惜しまない。静岡県が全国大会地となったことで、皆さんも富士山のように日本一を目指し、頑張ってほしい。」とエールを送りました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます