鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

富士山の保全はいかに

2018年02月26日 | 議会活動

平成30年2月26日(月)

 

 今日から県議会2月定例会の代表質問が始まりました。次年度予算をはじめ数々の県政課題について論戦が交わされます。

 

 静岡県富士山世界遺産センターは、昨年12月23日にオープンしましたが、その特徴ある外見のほか、富士登山の疑似体験ができる仕組みや、展示にも最新のデジタル機能が施され、多くの来場者で賑わっているようです。先日は、開館後2ヶ月で来場者が10万人を超えたという報道がなされ、予想以上の反響があることが分かりました。

 

 さて、今定例会では、この富士山に関わる次年度事業が提示されており、富士山の保存管理、富士山に対する県民の理解と関心の深化では、富士山保全協力金の受付、協力金を活用した市町や民間に対する支援策(トイレの改修など)、登山者の安全対策などが盛り込まれています。

 また、世界遺産富士山の顕著な普遍的価値についての県民の理解を深める機会を提供するため、富士山世界遺産センターの管理運営及び富士山に関する調査研究や情報提供を実施するとしています。

 さらに、世界遺産富士山の顕著な普遍的価値を後世に継承するため、県民の意識醸成を図るとともに、富士山の保存管理を実施するとし、外国人登山者のごみ持ち帰り等の啓発や、外来植物の侵入を防ぐために、防疫マットやブラシの設置、富士山外来植物の等の調査などが図られる予定です。

 

 以上の中から、今日のニュースで放映されていた、外来植物に関する事柄について触れてみたいと思います。

 

 その内容は、富士山ネットワークという富士山に関する活動団体が作成した、「富士山の外来植物 ハンドブック」についてで、県が取り組もうとしている外来植物対策に、県民参加で貢献できる可能性があるものでした。

 早速、県庁に登庁して担当部署の部付き主幹にお願いし、ニュースの資料を取り寄せることが出来ました。その資料の冒頭の記述を紹介します。

 「富士山を愛する、皆さんへ」で始まり、「富士山に国内はもちろんのこと世界からも年間30万人前後の登山者が集まります。その人達を和ませてくれるのは富士山に自生する在来の植物です。しかし、最近になって多くの登山客が往来する、富士山の五合目付近や富士山スカイラインの沿線で、多くの外来植物が見られるようになりました。その外来植物は繁殖力が強いことから、在来種が駆使されてしまう可能性が高まっています。この状況に危機感を抱き、100年後も富士山在来の植物を残したい思いで、このハンドブックを作成しました。」とあります。登山者の皆さんがこのハンドブックにより、外来植物に関心を持ち、どのように取り組むべきか、一般の登山者でも出来ることを実施し、富士山を守っていこうという思いだと理解しました。

 

 先ほど、県の富士山に対する次年度の取り組みに、外来植物について記述しましたが、官民、特に登山者の皆さんの協力によりこの施策が実現できます。ハンドブックにあるように、100年後の富士山のあるべき姿を保全という形で維持できるよう、多くの県民と登山者で共有し、富士山を守っていきたいと思います。

コメント
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