鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

平成30年度の予算要望の見通しは

2018年02月01日 | 議会活動

平成30年2月1日(木)

 

 昨年12月中旬に、所属会派が求めた平成30年度予算要望に対する回答が、知事から直接説明がありました。大きく7つの分野について具体的な取り組みを求めたもので、その事業の内容と予算について具体的に示したもので、今後開催される県議会2月定例会において審議され、決定されることになります。

(所属会派全員で知事および県幹部から次年度要望結果を聞く)


(知事からは、我々の要望事項と結果について丁寧に説明いただいた)


(説明にしっかり耳を傾ける)

 

 経済成長の加速と産業人材の確保では、要望したCNF(セルロースナノファイバー)支援や航空宇宙関連事業支援で、前年度以上の予算が見積もられ、新たな事業としてEV自動車やマリンバイオ関連事業が盛り込まれています。中小企業支援は内容によっては前年比2倍の予算が付けられ、本県の経済分野における重点施策として明らかになりました。農林水産関連では、人材確保と新技術を導入した農業支援や、林業では2020オリンピック・パラリンピック及び、それ以降の県内産木材の消費拡大に向け、新たな施策が計画されています。産業人材確保では、UIターンの促進や県立技術専門校の短大化などが盛り込まれています。

 

 人口減少社会を克服する子育て支援と医療と福祉の充実では、認定こども園や児童クラブ等の整備の充実、保育士のキャリア育成支援、子ども医療費の18歳までの拡充、東部地区の助産師育成機関の設置などが。また、地域包括ケアシステム構築支援などがあります。新規事業として、外国人の介護現場への投入や地域で認知症患者や家族を支援する仕組みが盛り込まれました。また、障害者が文化活動に参加しやすくする支援などもあります。

 

 豊かな県民の暮らしの実現では、直轄事業の更なる推進や県単独で実施する県民に身近な生活環境整備費は前年度比で増額へ。緊急防災対策支援も昨年並みに盛り込まれています。安全・安心な暮らし対策では、性犯罪に対するワンストップ相談体制も盛り込まれました。

 

 本県の魅力を活かした観光・交流の促進では、日本平山頂眺望施設整備、本県を会場として東京ガールズコレクション開催支援、伊豆半島ジオパーク認定に向けた準備などがあります。また、今後は観光振興に力を注ぐことから、施設整備や景観対策費などが盛り込まれました。富士山静岡空港は、国内線ターミナルの増築完成が間近で、クルーズ船誘致にも力が注がれます。東京五輪を契機として、競技力の向上や選手の育成強化が図られ、文化プログラムもさらに拡充することが明記されました。来年開催されるラグビーワールドカップ2019も間近に迫り、最後の追い込みとなります。東静岡駅周辺の文化の拠点づくりでは、合意が得られている県立図書館の全面移転に向け準備費が盛り込まれました。

 

 教育・人づくりの充実では、きめ細やかな学習指導に向け、ハートフルサポートや、スクールサポートスタッフの配置が行われます。特別支援学校では、全校の教室に平成31年度の夏までにエアコンの設置が決定され予算の確保ができましたが、この実現は私達会派の強力な後押しで実現できたものです。そのほか、私学助成も全国で3位の実績を確保できました。

 

 県民の生命・財産を守る危機管理体制の強化では、各市町が実施する緊急地震津波対策交付金や南海トラフ地震の新たな対応策の策定費、防災センターリニューアル費が盛り込まれました。家屋の地震対策である「TOKAI-0」の支援では、メニューを拡充しています。原子力防災関連では、福祉施設や避難所等への放射線防護対策費があります。

 

 最後に、行財政改革の推進では、財政の健全化に向け、取り組み状況が報告されました。

 

 会派からの要望も盛り込まれたことでホッとしているところですが、2月定例会を経て最終決定されます。

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