キクイモ:菊芋(キク科ヒマワリ属)ではないかと思うのですが、よく似た仲間にキクイモモドキとかイヌキクイモなどがあって判断がつきにくく取り上げるのをためらっていました。
観察の先輩にキクイモモドキとのわかりやすい区別点としてキクイモは全体に粗い毛を密生し、葉は上部で互生、下部で対生なのに、モドキは若い部分のみに毛があり、葉はすべて対生すると教わり、写真のはキクイモだとわかりました。
北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布している多年草で、菊に似た花をつけ、芋ができるためにこの名があり、別名にアメリカイモ、ブタイモ、エルサレムアーティチョークなどがあります。
草丈1.5〜3mと大きくなり、9~10月、菊に似た黄色い花をつけ、地中に塊茎を作ります。成分は食物繊維と難消化性の多糖類イヌリンで、通常の芋類と異なり、デンプンはほとんど含まれません。塊茎は食用として各種料理に使われるほか、健康食品として顆粒やお茶として加工されたり、飼料や果糖の原料にもされています。
有用植物として移入されましたが、繁殖力が強く逸出野生化し、今では在来植物を脅かすものとして外来生物法によって要注意外来生物に指定されています。