
千畳敷カールを周遊する大勢の観光客の誰もが気づかないような草陰に咲く小さな花を見つけるのは何やら楽しい気持ちになます。
昨日の記事のツマトリソウもそうでしたが、下草の陰でひそやかに咲いていたヒメクワガタ:姫鍬形(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)のその一つです。
本州中部地方以北の高山に生える多年草で、茎は基部で枝分かれし、下部は地上をはって広がります。上部は斜上して、長さ7~18㎝、茎、葉ともに細毛があり、卵形の葉には鋸歯が目立ちます。花は夏、花冠は径5~7mm淡紫色で2本の雄蕊があります。
果実の先がへこまないのをシナノヒメクワガタといいますが、中間型もあるといいます。