今年も信州の夏を訪ねました。いつもの通りの蓼科、霧ケ峰界隈に、今年は中央アルプス千畳敷カールへもまわりました。
しばらくの間、シリーズで、今まで取り上げていない信州の花を中心に、地域の定番的な花も再登場させます。
霧ヶ峰の夏といえば、なんといってもニッコウキスゲ:日光黄菅(ユリ科ワスレグサ属)です。このところシカの食害で、昨年などはみじめな状態であったのが、シカ防御柵の設置で車山肩の一角は見事なお花畑となっていました。
もっとも2重の柵が邪魔をして、花に近づくことができず、写真を撮るにも苦労しました。
地元の人の話では、相当球根を植えこんだとのことで、花は多いものの、少々人工的な感じはぬぐえません。
ニッコウキスゲの名は、日光に多くキスゲに似ているということからきているとのことで、
牧野図鑑では、もともとの名はゼンテイカ:禅庭花で、花に短柄があるのを特にニッコウキスゲというとあります。
本州中部に分布して、やや湿性の亜高山帯に生える多年性草本で、葉幅はヤブカンゾウより狭く、キスゲとは葉幅が似ます。花色は濃い黄色で、ヤブカンゾウのように黄赤色でなく、キスゲのようにレモン色でもありません。
花はキスゲとちがって朝開いて夕方しぼむ一日花です。
ワスレグサ属は世界に20種ほどありますが、ニッコウキスゲは日本独特のものです。
コースの標準時間より遅れはしましたが、まだまだ元気と自分に言い聞かせていました。
シリーズとのことですので毎日楽しみにしています♩