京都御苑でオガタマノキ:招霊の木(モクレン科オガタマノキ属)が薄赤い実をたわわにつけているのに出会いました。
和名は招霊(おきたま)の転訛で、枝を神前に供えて神霊を招祷(おき)たてまつるというのに基づきます。神に捧げるサカキの本物はこの木だという説もあるくらいで、神社の境内などによく植えられています。
高さ15m以上にもなる常緑高木で、花も果実も、間近に見る機会が少ないものです。
早春径3cmほどの香りのよい小花を葉腋に1個つけます(09年3月5日記事)
果実は袋果が集まった集合果で、長さ5~10cmのブドウの房状になり、9~10月薄赤く熟し、やがて果皮が裂開し、中には赤い実が2~3個入っています。
神様にかかわり深い木のこととて、この房状の果実の形から、巫女さんの振る鈴を連想するひとがいるのもうなづけます。
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