古琵琶湖の地層の露頭がある野洲川河床への石ころ道に咲いていたのがカワラハハコ:河原母子(キク科ヤマハハコ属)です。
石がごろごろしているような河原に生える多年草で、よく枝分かれして、こんもりした株下をつくり、高さ30~50㎝になり、地下茎をのばして殖えるのでよく群生します。
全体に白い細かな毛におおわれ、とくに葉の裏に毛が多くなります。葉は長さ3~5㎝の線形で縁は少し裏へ巻きます。
花期は8~10月、頭花は白いカサカサした花びらのような総苞片に囲まれて、咲いているときからドライフラワーのような感じになります。雌雄別株。写真は雄花で、筒状の両性花が白い花びらのような総苞片に包まれています。
カワラハハコの母種に山地に生えるヤマハハコがあります。そのうち西日本型といわれるホソバヤマハハコは07年11月5日に取り上げています。