簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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ボラとイルカ(JR全線乗り潰しの旅)

2014-02-07 | Weblog
 能登半島は他にも見所の多い、観光の半島である。
和倉温泉から、内浦と呼ばれる波静かな海を見ながら半島の東側の道路
を北上すると、海辺で、丸太を組んだやぐらを目にすることが出来る。



 「ボラ待ちやぐら」と呼ばれるものだ。
組んだやぐらの上から海底にフクロ網を張り、やぐらの上で気長にボラの群れ
が網に入るのを見張り、ボラが入れば網口を絞り、手繰り揚げて獲る、と言う
ボラ漁のためのやぐらで、これは江戸時代からここ穴水地方に伝わる、何とも
のんびりとした漁法である。

 しかしこんな漁法も20年ほど前に廃れ、この伝統ある漁法を行う者はいな
くなってしまい、これらは観光用に復元されたものだと言う。





 能登半島周辺で古くはイルカ漁も行われていたらしい。
能都町にある真脇縄文遺跡からは、イルカの骨が30体以上も発掘されてい
る。他にも用途不明な巨大な柱や土器・石器・装身具などが出土したこの遺
跡は、縄文人の長期定住型集落の跡だと言う。



 こんな遺跡の周辺は遊戯施設のある遺跡公園として整備され、博物館で
ある「縄文館」や、宿泊施設「真脇ポーレポーレ」、立ち寄り湯の出来る源泉
かけ流しの温泉「縄文真脇温泉」などが併設されている。



 高台にある露天風呂からは、その昔縄文人がイルカ漁に勤しんだ能登の
海を臨むことも出来る。
縄文に思いを馳せロマンを感じながら温泉に浸かるのも悪くは無い。(続)








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