幾寅を出ると車窓に取り巻いていた山々がより近くなり、やがて落合に到着する。
雪の多い所らしい。周りにあまり人家は見当たらない。
ここらあたりで標高は400mを超えていて、明治34年竣工と言う赤いトタン屋根の無
人駅舎が残されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/a3/9d24f26217ddfcf9c9b4bffc5c1b8582.jpg)
駅を出てその先で石勝線と合流し、長い新狩勝トンネルを抜ける。
角を曲がるような大きなカーブで進路を南寄りにとり、その先でヘアピンのような
カーブで北に向き直り、幾つかのトンネルや信号所をやり過ごし、もう一度大きく
南に進路を変えて、複雑な動きをしながら終点の新得に到着する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/d7/f5d94e01bcf5ae20c914007f137bcd83.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/fd/18e816db6e81eeee0752d99a594c4039.jpg)
この間車窓は、雄大な山々、緑濃い森や原野、切り開かれた広大な畑、遥か下の
十勝平野の町並みがめまぐるしく移り変わり、スケールのでかい北海道らしい景色
が展開し、見るものを飽きさせない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/df/a2b4a931c37978c34ab432fc52af25a1.jpg)
ものの本によると以前この区間は、厳しい勾配を登り、狩勝トンネルを抜けるとそ
の先には、日本三大車窓の一つと言われた十勝平野の大パノラマが広がる人気の
絶景区間で有ったらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/60/ec4920c919d63e3675c4e80bd4e26804.jpg)
「石狩十勝の国境を越えて、五分を要する大トンネルを抜けると、右の方一望幾
百里、真に譬(たと)ふるに辞(ことば)なき大景である」
かの石川啄木もこの地方を旅してこう書き残している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/a5/eb35235b17823ff33ca4e7924dfc4a6e.jpg)
しかし、こんな絶景も列車の高速化の波には抗しがたく、長い新トンネルで、厳し
い勾配を避けた現在のルートに付け替えられた。昭和41年のことだそうだ。(続)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/3a/d16715ea58a5b0b741c4cbc41f734086.jpg)
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雪の多い所らしい。周りにあまり人家は見当たらない。
ここらあたりで標高は400mを超えていて、明治34年竣工と言う赤いトタン屋根の無
人駅舎が残されている。
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駅を出てその先で石勝線と合流し、長い新狩勝トンネルを抜ける。
角を曲がるような大きなカーブで進路を南寄りにとり、その先でヘアピンのような
カーブで北に向き直り、幾つかのトンネルや信号所をやり過ごし、もう一度大きく
南に進路を変えて、複雑な動きをしながら終点の新得に到着する。
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この間車窓は、雄大な山々、緑濃い森や原野、切り開かれた広大な畑、遥か下の
十勝平野の町並みがめまぐるしく移り変わり、スケールのでかい北海道らしい景色
が展開し、見るものを飽きさせない。
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ものの本によると以前この区間は、厳しい勾配を登り、狩勝トンネルを抜けるとそ
の先には、日本三大車窓の一つと言われた十勝平野の大パノラマが広がる人気の
絶景区間で有ったらしい。
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「石狩十勝の国境を越えて、五分を要する大トンネルを抜けると、右の方一望幾
百里、真に譬(たと)ふるに辞(ことば)なき大景である」
かの石川啄木もこの地方を旅してこう書き残している。
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しかし、こんな絶景も列車の高速化の波には抗しがたく、長い新トンネルで、厳し
い勾配を避けた現在のルートに付け替えられた。昭和41年のことだそうだ。(続)
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