簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

湯胸茶屋と薬師の餅(日本一路線バスの旅)

2018-08-17 | Weblog



 東光寺の本堂に上がる階段の脇に、「本日薬師の餅 裏の茶屋で販売してい
ます」と書かれた小さな看板が立てかけられている。
気になって聞いてみると、温泉で蒸したもち米を、朝境内で臼と杵を使いつき
あげたお餅だそうで、毎日ではないが販売されると言う。



 本堂の横を回り込むとその裏にお寺が経営する「湯胸茶屋」がある。
この茶店では薬師の餅や熊野のお酒、熊野サイダー、那智黒や薬師の湯水などなど、
熊野土産が売られているが、温泉で入れたコーヒーなどと共に、お餅はここで頂く
ことが出来る。



 お餅のメニューはぜんざいが600円、焼きあんこ餅、きなこ餅、しょうゆ餅は
それぞれ350円であった。
手作りの餡を包んだ餅だと言うので、「焼くのに時間が10分ほどかかりますが・」
と言われたが、まだ「つぼ湯」の番も回ってきそうにないので迷わず焼きあんこ
餅を注文した。



 暫く待つと美味しそうにこんがりときつね色に焼きあがった餅が届いた。
焼かれた小振りの餅からは、白い湯気を微かに立てて黒光りのする手作り餡が
弾けている。
温泉水の性か、すこし柔らか目のような気がするが、とても美味しい餅である。
餡の甘さも丁度いい。番茶との相性も良く、昼食前とは言え、先ほどゆで卵を
食べたところなのに二個完食である。



 この地や店のことは、当初パンフレットを見たとき、「湯胸」と書かれていた
ので、打ち間違いの変換ミスかなどと思っていたが、当地に来て東光寺の謂れを
知り納得した。すべてが「湯の峰」と変わってしまった今、過去の由来を残そう
ということのようだ。(続)



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