簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

あじさい寺・大聖寺(JR乗り潰し・姫新線)

2018-01-24 | Weblog
 「バレンタインパーク・作東」から更に北東に10キロ近くも入り込んだ
山の中に「大聖寺」が静かに佇んでいる。
兵庫県と県境を接する地で、ここまでの公共交通機関の便はなく、マイカー
を使うか、美作江見駅前からならタクシーを飛ばすことになり、時間にして
20分ほどのところである。



 山陽地方には岡山、広島、山口の各県で構成する、「山陽花の寺・24ケ寺
巡り」というのがあり、最近ではこれが静かな評判を呼び、巡る人々も次第
に多くなっていると聞く。



 広島県の宮島の地にある大聖院を第一番札所とし、そこから西へと時計回
りに進み、「芳(かぐわし)の国・山口」を経て、「美(うるわし)の国・
岡山」から、「癒(いやし)の国・広島」の第24番札所・観音寺に戻る巡礼
路だ。この間各々の県に有る八ケ寺を、花をご縁に、癒しやパワーを求めて
廻ろうとするものだ。最近では御朱印集めも加わっているようだ。



 ここ「大聖寺」もそんな山陽花の寺・札所の一つで、この寺でしか見るこ
とのできない幻の秘花「仙翁花(せんのうげ)」や、アジサイ寺としても知
られたところである。
参道や本坊の周辺はもとより、山の斜面を利用したアジサイ園は約一万坪の
広さを誇っていて、シーズンには「あじさい花祭り」も開かれる。



『武蔵は沢庵和尚の説得に自ら縛られ七宝寺の千年杉に吊るされた・・・』



 吉川英治が小説「宮本武蔵」の構想を練るのにこの寺に逗留した際、ヒン
トとなったのが山門前に立つ2本の大イチョウである。
傍らにはNHKの大河ドラマ化を記念した、「武蔵とお通」の像が建てられ、
こんな山間の古刹をさらに有名にした。(続)





にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする