簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

名駅舎・那智 (JR乗り潰しの旅・紀勢本線)

2017-04-10 | Weblog


 新宮から15分も乗ると那智に到着する。
駅の前には太平洋が広がり、海岸は那智海水浴場(ブルービーチ那智)でホーム
からも良く見える。
ここは無人駅ながら、名駅舎として知られている、開業百周年を迎えた駅だ。



 朱塗り柱に白壁が映え、黒瓦葺きの神社風建築は那智大社などを模したものだ。
この駅舎は真正面から見るよりも、石碑が建つあたりの、やや斜めから屋根の重な
りを眺める方が、より美しさが際立って見える。



 そのビューポイントに石碑が立っている。
その一つが当地出身の衆議院議員・山口熊野(やまぐち・ゆや)の顕彰碑で、自由
民権運動に係る傍ら、紀勢本線の開通に尽力したことを伝えている。





 もう一基は、日本サッカーの始祖と言われる中村覚之助の顕彰碑だ。
当地で生まれた覚之助は、師範学校在学中に日本初のサッカー指導書を発刊し、
蹴球部を創設、日本最初の近代サッカー試合を行った人物で、日本サッカー協会
の旗章「三本足の八咫烏」は氏に因んだものと言われている。



 那智駅は、駅そのものが「道の駅・なち」となっている。
駅前広場はその広い駐車場を兼ねていて、周りには農産物の直売所が有る。
又駅舎には那智駅交流センターが併設されていて、ここには一階に「熊野那智世
界遺産情報センター」が、二階には日帰り入浴施設「丹敷の湯」が有る。

 ここは「熊野古道」中辺路ウオーキングの拠点で、車で来たハイカーが、車を置い
て中辺路を歩き、戻って日帰り入浴で汗を流す、と言った利用も多いと言う。(続)



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