簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

微かな異変(四国遍路)

2013-06-07 | Weblog



 別子銅山鉄道の廃線跡を過ぎ、喜光地本町の商店街を抜ける。
アーケードのあるタイル張りの狭い道路の両側に、色々なお店がぎっしりと立ち並び、
何となく懐かしい昭和の雰囲気の香るような商店街である。
一瞬、少年時代の遊び場だった名古屋の円頓寺商店街を思い出す。



 かつて別子銅山の華やか成りし頃は、そのお膝元の企業城下町として栄えた歴史
を秘めているのであろうか、時代を感じさせる建物も多い。
中央のイベント広場では催しが行われていたらしいが、それにしても雰囲気はあるが、
寂しい商店街である。連休のせいなのか、ほとんどのお店がシャッターを下ろしている。
人通りも少なく閑散としていた。



 このアーケードを潜る少し前で、先行する二人の歩き遍路に追いつき、難なく追い
越す。いつもは抜かれることはあっても、抜くことなどめったにあることでもないから、
「珍しく快調だね」と軽口も出て、さすがに初日の歩き初めで気負いもあってか、ここ
まで快調に歩いて来た。



 更に30分ほど歩いて、国道11号に合流、ここからは暫く町境の小さな峠を目指して、
この国道を行くことに成る。そろそろ休憩をと思いながらも、日陰で座れるような場所
がなかなか見つからない。



 結局3時間近くを歩き続け、ようやく峠下で見つけた日陰で昼食をとる。
最初から少し飛ばしすぎているきらいはあるが、大して疲れを覚えているわけでも
無い、がこの時すでに微かな異変が起き始めていた。(続)





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