簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

九州の小京都 (JR乗り潰しの旅)

2013-01-09 | Weblog
 小倉・日田を直行する日田彦山線の列車の数は少なく、多くは田川後藤寺で乗り
換えることに成る。ここからは、およそ1時間に1本程度の運行しかなく、たった一両の
ジーゼルカーが、ローカル線らしさを演出する。







 田川後藤寺を過ぎると沿線は、次第に山が近くより深く成り、その先には英彦山の
厳しい登りが待ち構えている。
 修験者の道場として知られる霊山・英彦山と英彦山神宮の門前駅・彦山を過ぎて、
長いトンネルを抜けると筑前岩屋、ここは平成の水百選に選出された「岩屋の湧水」が
知られている。



 路線はここから下りに転じ、宝珠山で福岡県境を越え、大分県に入る。
更にその先暫くすると久大線に合流する夜明に到着する。
 沿線には三隅川(筑後川)が寄り添い、周りを千メートル級の山々が取り囲む日田盆地
へと入り込むように、列車はそのまま本線を走り、二駅先の日田が終着となる。



 大分県の北西部に位置する日田は、古くから三隅川での漁業や、山間部での林業を
中心にした産業が盛んで、豊臣家の直轄地から始まり江戸時代には幕府の天領となった。
 筑後川の河川交通が発達し、他の地方と活発な交流が行われ、京や大坂や江戸の
文化を積極的に取り入れる事で、町人による文化で町は繁栄した。
この町は、その古き良き時代の面影を今に残す「九州の小京都」と言われる観光の
町でもある。(続)



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