簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

戦場ヶ原(JR乗り潰しの旅)

2011-06-15 | Weblog
 翌朝、戦場ヶ原を歩く。
龍頭の滝から始まる戦場ヶ原は、豊かな森林と清らかな水の流れが有り、湿地植物が咲
き乱れる自然の宝庫。
道や標識は良く整備され、余り厳しい高低差も無いことからハイカーの人気の場所だ。



 龍頭の滝は、湯元温泉の湯ノ湖に端を発し、数キロにわたって流れ下ってきた湯川が、
中禅寺湖に流れ込む少し手前に位置する滝である。
「竜頭」の名前は、二枝に分かれた滝を正面から見た姿を龍の頭に見立てたものとされ
るが、どう見れば良いのか、なかなかそうは見えない。
矢張り、龍頭観音が祀られていたからと言う説に軍配が上がりそうだ。

 散策路は、滝を側面から眺め、水音を聞きながらユックリ、少しずつ登る。
林の中を20分ほど歩くと突然散策路の前に柵が現れる。
獣たちが市街地へ行くのを防ぐためかと思ったが、どうもそうでは無く逆らしい。
これは、戦場ヶ原をシカの食害から守るために環境省が設けたものだ。
特にワタスゲの食害が多いと言う。



 「戦場ヶ原」の名前は、その昔中禅寺湖を巡る領地争いで、アカギの神(赤城山のこ
と)は大ムカデに、ニッコウの神(男体山のこと)が大蛇に化けてここで戦った戦場で
あるとの言い伝えに由来する。
 現在では、2005年にラムサール条約に登録された湿原で知られている。



 滝から1.3キロほどで赤沼、小田代ケ原の分岐地点に到着する。
ここらあたりに繁る特徴のある木は「ズミ」と言う木らしい。
木道を歩くと時々木立の切れ目から、形の良い男体山が姿を現す。(続)




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