エンジンが掛からなくなった時にイグニッションコイルを交換作業しました。
この時に気になった事が有って・・・。。。
上の写真は、その時の画像ですが イグニッションコイルを外すと
ご覧のように左フェンダー内側取り付け面に塗装をしていない部分が有りました。
これ、塗装作業から言うと、マスキング処理って言うのですが
部分的に塗料が乗らないようにする処理です。
機能面からは、鉄の地肌を露出している訳で イグニコイルから
ボディアースを摂っている状態です。
しかしながらヨクヨク観ると、アース接地面にサビが発生しているのが判ります。
サビの発生メカニズムは、以前このブログでも紹介しましたが
水と空気が存在する時に起きるんですね。
・・・と、言うことはアースで接地して欲しいのに 空間が出来ている。。。
って事。
元々、塗装のマスキング処理では塗料の厚さ分だけ段差が出来るんですね。
僕は、仕事柄 工業系塗装に関してはチョットかじっているんですが
耐候性能の良いアクリルやウレタン系の塗装の場合、1回の施工で
おおよそ40ミクロン程度の塗装膜厚が形成するのが一般的です。
僕のSLも、エンジンルームと言えども 見る限り2~3回程度の
塗装工程が施されている感じなので
80~100ミクロンの塗装が着いているんでは・・・と思われます。。。
つまり最大でも0.1mm程度の塗料の段差が出来ているんですね。
イグニコイル部品の取付け面は平らにも関わらず マスキング処理は
ご覧のように丸く部分的です。・・・これ、完全に浮いてますね。。。
か、かなり不安定なアース接地との予想が着きます。
まあ、機能出来ていたのは恐らくネジのタップ部分での導通だと思います。
ネジタップでのアース接地と言うのもとても不安定なので
物作りの世界(工業製品)では、不十分(NG)とされています。
てなことで、不安定なアースを補うためアーシングを実施しました。
(かなり前置きが長くなりましたが・・・m(_ _)m)
アーシングケーブルは、以前 バイクのBMWで施工した時に
バイクでは長過ぎて使って居なかったのが余っていたので
そいつを流用することに・・・。
ケーブルは大体2m位の長さが有ります。
取り付けは、ご覧の部分のイグニコイル部品の固定ネジに共締めします。
こんな感じに・・・(^_^)
ケーブル配線の引き回しは、エンジンルーム内の既存の束線バンドに固定します。
この部分だけ束線バンド(タイラップ)を追加固定しました。
僕のベンツSLは、ドイツ本国仕様(並行物)なので、バッテリーが
エンジンルームに装備されています。 なので、こと アーシングに関しては
やり易いです。 日本仕様は、バッテリーはトランクに積んでいるので
結構苦労すると思います。・・・ま、アースポイント(ブスバー)が
当然エンジンルームに有るとは思うのですが・・・?
完成~ ヽ(^◇^*)/
作業時間にすれば、10分程度なのでお手軽な プチ・チューンナップです。
しかも 一応現状から鑑みて理屈の通った事なので体感性能はともかく
納得のいく改造でも有るので 満足感有り~ (^^;)
で、効果の程 なのですがあ・・・・
今回はイグニッションコイルの電気的性能の向上なので点火スパークが強くなる効果を期待します。
これは、エンジンの性能アップ効果としては 当然1回の爆発力が増す訳で
トルク力向上が予想出来るのですが、このSLの場合イグナイターを
新品に替えたばかりで始動性やら低速トルクなんかは既に激変して
しまっているので
今回実施による体感性能の向上は正直判りませんでした。(>_<)
ただ、エンジンが暖まって アイドリング回転が安定した時に
以前は 多少脈動気味だったのがスムーズにアイドリングする
と、いう変化が有りました。
これ、効果有り。・・・・かなあ? f(^^;)