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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

「ファウンテン」現実から観念の世界へと自由に飛ぶ

2006-10-26 21:38:40 | 大作映画ハリウッド系
「ファウンテン」★★★☆
ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ主演
ダーレン・アロノフスキー監督

最初の印象は
「何だ、コレ?」だった。

瞑想する主人公は、宇宙に浮かぶ
透明な球体の中に居て、
ボールヘッドのヒュー・ジャックマンは
悟りの境地に達したような姿をしている。

愛する人が死を迎えようとして居る時、
医者として主人公は
なんとか治療薬を開発しようとする。

観念の中の姿と
現実が交互に現れ、
なんか難しい映画に出会っちゃったなと
思って見ていると、
そのうちに製作者の意図するところと
同じかどうか分からないが
なんとなく自分なりの解釈が出来た。

命有るものはいつかその生を終える時が来る、
もちろん人間はジタバタするのだが、
本当は毎日の暮らしの中で
常に悔いのないように接するべきなのだ。

レイチェル・ワイズは雪の様に白く
美しく輝き
生きることの貴さを存在自体で表している。

ラストはとんでもない光景が繰り広げられるが、
それほど違和感なく
人間の頭の中の「生きるということ」そして
転生をまばゆい映像で見せてくれた。

アジア映画を映画祭で2本続けて見たあとで
この映画を見ると、単純には比べられないにせよ、
ハリウッドのパワーと
それを現実に形にして見せる確かな技術を感じ、
映画製作の厚みを実感した。

公開がいつかは知らないが
ちょっと変わった映画が見たいなら悪くない。

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