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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「しあわせのパン」あの“かもめ食堂”みたいな映画

2012-12-29 15:00:56 | 邦画
映画「しあわせのパン」★★★wowowで鑑賞
原田知世、大泉洋、森カンナ、平岡祐太、光石研、
八木優希、中村嘉葎雄、渡辺美佐子、中村靖日、
池谷のぶえ、本多力、大橋のぞみ、
あがた森魚、余貴美子出演

三島有紀子監督、
114分、2012年1月28日より全国にて公開
2011,日本,アスミック・エース
(原題/原作:しあわせのパン)





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「脱サラして東京から
北海道の洞爺湖畔に移り住み、
宿泊施設を持ったカフェを営むふたり、
彼らの店に人は吸い寄せられるようにやってきて
ひととき癒されて
また日常に戻っていく、
まさにファンタジーのような映画」



原田知世という実にフワフワした
仮想世界の住人のような存在と

いつものクセの強さを抑えた大泉洋、
このふたりの映画だ。


現実感からは遠い
おとぎ話の世界に住む人々のお話、

だから映画にリアルを求める人が見たら
「何だ、コレ!」ってことになるが
たとえば「かもめ食堂」のような
ほわ~んとした
でも特に何も言いたいわけでもないような
そんな映画が好きなら楽しめる。
でも「かもめ」のような個性の強い役者じゃないから
お味は薄めです



ここを訪れる人も
どこか現実離れしている
でもリアルって、結局
「それっぽい」嘘の連続なのかもしれないから
そう考えると
何がリアルなのかさえ
実は曖昧だったりする。


自分の住む町から遠く離れた場所に
「そんな場所」があったらいいな
それを心に秘めつつ
結局は行くことも無く
毎日を過ごしているのが自分達の現実

だからちょっと疲れた時
原田知世が「いらっしゃい」って
言ってくれたら
そりゃあ、癒されるだろうよ。

そんな映画
レンタルでも充分癒されるが
名作の域には全然達していないのでご注意を。


★100点満点で65点


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映画「もうひとりのシェイクスピア」大胆な発想に基づく、まさに映画世界

2012-12-27 18:13:44 | ミニシアター系映画
映画「もうひとりのシェイクスピア」★★★★
リス・エヴァンス、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、
ジョエリー・リチャードソン、デヴィッド・シューリス、
ゼイヴィア・サミュエル、セバスチャン・アルメストロ出演

ローランド・エメリッヒ監督、
129分、2012年12月22日より全国にて公開
2011,イギリス、ドイツ,ファントム・フィルム
(原題/原作:ANONYMOUS)





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「シェイクスピアは別に居た!
大胆な仮説に基づいて
サスペンスあり、憎悪や嫉妬といった
人間の心理を巧みに描いた作品、
描かれたイギリス貴族の暮らしには
羨ましいと思える要素が全く無いのが笑える」



誰もがその名を知るシェイクスピア
世紀を超えて読み継がれ
演じ続けられている作品を残したのが
実は実在のシェイクスピアに名を借りた
第17代オックスフォード伯爵エドワード・ド・ヴィアである、
この映画はそんな仮説を基に
当時の風俗を描いていて
仮説が立証される部分も面白かったが
当時の生活の様子も結構見どころがあった。



16世紀末、エリザベス朝――。
人々は栄華を享受し
演劇も貴族はもとより大衆からも
広く支持され、大きな劇場が建設された、
しかし、芝居を忌み嫌う
エリザベス一世の宰相である
ウィリアム・セシル(デヴィッド・シューリス)は
兵士を率いて芝居の中止をさせるなど
女王を超える権力を持ち
そのことで表に立てない伯爵は
別人を作者に仕立てるが
その過程でとんだハプニングに見舞われる。



まさにお芝居の様な展開で
事実は小説よりも奇なり、

実在のシェイクスピアは役者であるが
まともに字も書けないなど
本当かどうか今では分からないが
小説の内容では宮廷や上流階級に精通し
幅広い知識を持たない限り
書けないことは明白だが
それを無学の役者に出来たのか・・・、
このあたりは納得しないでもない仮説だ。


でもこの映画の驚きは
伯爵を演じるリス・エヴァンスの
まさに深みのある演技と
なんとなんと「インディペンデンス・デイ」など
大型予算で派手な映画を撮っていた
ローランド・エメリッヒが監督しているという点だ

この事実を見ると
傑作は奇跡のように生みだされたのかもしれないし
やはり事実を気にすることよりも
残されたものや
作りだされた新しい映画を楽しむ
それに徹したいものだ。

映画は面白かった。

★100点満点で80点


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ローランド・エメリッヒ監督
スペースノア Das Arche Noah Prinzip (1983年) 監督・脚本
MOON44 Moon 44 (1990年) 監督・脚本・製作
ユニバーサル・ソルジャー Universal Soldier (1992年) 監督
スターゲイト Stargate (1994年) 監督・脚本
インデペンデンス・デイ Independence Day (1996年) 監督・脚本・製作総指揮、アカデミー視覚効果賞受賞
GODZILLA Godzilla (1998年) 監督・脚本・原案・製作総指揮
パトリオット The Patriot (2000年) 監督・製作総指揮
スパイダー パニック! Eight Legged Freaks (2002年) 製作総指揮
デイ・アフター・トゥモロー The Day After Tomorrow (2004年) 監督・脚本・原作・製作
紀元前1万年 10000 BC (2008年) 監督・脚本・製作
2012 2012 (2009年) 監督・脚本・製作総指揮
もうひとりのシェイクスピア Anonymous (2011年) 監督・製作

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書籍「禁断の魔術 ガリレオ8/東野 圭吾著」シリーズ最後と言われる作品の出来は?

2012-12-25 21:14:25 | 読書の時間
書籍「禁断の魔術 ガリレオ8」★★★
東野 圭吾著 ,
文藝春秋、2012/10/13
( 327ページ , 1.470円)





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「ベストセラー作家の
人気シリーズの最新刊を予約して読んだ、
読み終えてしばらく経ったが
実は読み終えてすぐに感想を書く様な
そんな気にならなかったのだ、
ということで自分が感じたのは
出来は普通でやや肩透かし・・・か」



「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。
渾身の力作というのではなく
肩の力を抜いた非常にリラックスした状態で
つまずく様なところなく
快調に筆が進んだような感じ、
だから読みやすいけど
新作というのに
変化球ナシというのは
やはりどこか本読みとしては淋しいのだ。



お馴染みの顔ぶれに
湯川先生に関係ある人物が登場し
様々な顔を見せてくれるが
前半の3篇とラストが
内容や深みを考えても違いがありすぎ

なんか終わりよければ・・・と
言っても良いけれど
なんか強引な合わせ技って感じもして
これでラストって
それはちょっとこれで良いのかと言いたくなる。

案外あっさりと解決するのは
短編なので仕方ないが
驚きが無さ過ぎ

そしてそれに比べて
ラストは心理描写も面白く
主人公が犯罪を犯しても良いほど
入れ込んだ人間関係にこちらも
ちょっと熱くなったり
そういうところは、さすが!と言えよう。

これからも続いて行くというならともかく
これでとりあえずラストと言うには
ちょっと物足りない内容だった。

★100点満点で70点

soramove
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映画「フランケンウィニー」登場人物全員が不気味

2012-12-24 10:35:03 | ミニシアター系映画
映画「フランケンウィニー」★★★
キャサリン・オハラ、マーティン・ショート
マーティン・ランドー、チャーリー・ターハーン
ウィノナ・ライダー声の出演

ティム・バートン監督、
87分、2012年12月15日より全国にて公開
2012,アメリカ,ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(原題/原作:FRANKENWEENIE)





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初登場8位、
この映画としてはこのあたりなのか。



「自動車事故によって亡くなってしまった
愛犬スパーキーを甦らせようとした
ヴィクター少年の奇跡が
町を大騒動に巻き込んでいく、
ストップアニメーションという
気の遠くなるような作業を想うと
人を楽しませるって大変なことなのだ」



アニメといえば、
見れば思わずほんわかとした気分になれるもの、
でもこの映画の登場人物は皆可愛くは無い、
どちらかというと不気味な造形だ。
これはそれぞれの心の形を
具現化したのではと勘繰ってしまう程
大人はそこに色々想像をめぐらせてしまう。



これって子供が見て素直にどう感じるのだろう?


溺愛していた犬のスパーキーが
事故で死んでしまい
悲しんだヴィクター少年は
実験装置を作って雷を当てて
なんと愛犬スパーキーを生き返らせてしまう、
フランケンという言葉が付いているように
フランケンシュタイン博士が
グロテスクな人造人間を作った話がベースにあり
これは傑作「シザーハンズ」しかり
どうもこの監督はこの手の話が好きなようだ。



生き返った犬はツギハギだらけだけど
とりあえず尻尾を振っていれば
生きていた時と変わらず可愛らしいが
主人公の少年も隣の女の子も
それからせむしの同級生も
どれもこれも普通の人間として描いているのに
全員が不気味で、それは見ている間に
こちらに変化があるかというと
それは全く無くて
どこをとっても可愛くは見えない



このあたりの解釈をどうするかは
見る側に委ねられているが
ラストのシンボリックな建物の火災と
少年を助けるスパーキー
メデタシ、メデタシという結末は
この全ての造形からは違和感があったな、
この展開ならラストも無常感が
合っていたような・・・、

短編をリメイクして長編アニメにした真意は?

★100点満点で70点


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映画「ホビット 思いがけない冒険」“指輪の旅”の始まりの物語

2012-12-20 07:26:56 | 大作映画ハリウッド系
映画「ホビット 思いがけない冒険」★★★★
マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、
リチャード・アーミティッジ、ケン・スコット、
ケイト・ブランシェット、アンディ・サーキス、
イライジャ・ウッド、ジェフリー・トーマス出演

ピーター・ジャクソン監督、
170分、2012年12月14日より全国にて公開
2012,アメリカ,ワーナー・ブラザース
(原題/原作:THE HOBBIT:AN UNEXPECTED JOURNEY)





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初登場5位とちょっと淋しいスタート、
ただし興行収入は3D効果で全体の2位となった。



「ドラゴンに支配され失われた
エレボールのドワーフ王国の再建をかけ、
ガンダルフと13人のドワーフは
ホビット族のビルボ・バギンズを連れて
困難な冒険の旅へ出る。
これは『ロード・オブ・ザ・リング』の
約60年前の冒険物語」



美しい田園風景とおもちゃのような
小さな家とそこに住む小さな人々、
冒頭から物語に引き込まれ
すんなりと映画世界へ入っていく。
このあたりの自然な導きは
丁寧に作り込まれた世界が
そこに揺るぎなく存在しているからだ。



巨大な予算が実現させる夢の舞台だけれど、
それだけじゃなく
スクリーンに映し出されるのは
面白い映画を作りだそうとする
情熱そのものだ、
だからこそ、自分達はそこに感動するんだろうな。



旅の途中で遭遇する様々な困難、
ビルボ・バギンズも存在感を見せ始め
仲間として認められていく、
これは成長の物語であり
人間関係を培っていく社会性をも見せている。


もはやこれまで!という
絶体絶命の危機に天から舞い降りる鳥たち
心を刺激する展開に
170分は長さを感じない。



よくもまあ、これだけ詰め込んだものだ
ゴクリ(ゴラム)の登場や
彼のポケットからこぼれる金のリング・・・、
懐かしい顔も登場して
大好きだった「ロード・オブ・ザ・リング」を思い出す。


主役はビルボ・バギンズなので
見栄えはもうひとつだけれど
そこは御愛嬌
映画を観たなーと実感できる充実の時間

次回は来年の12月と
早々と前売券を手に入れて劇場を後にした。


★100点満点で85点


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